篠原涼子が“月9”初主演を務める「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」(毎週月曜夜9:00-9:54フジ系※初回は9:00-10:09)。今夜、10月23日(月)の放送を前に、草ヶ谷大輔プロデューサーに作品について緊急インタビューを敢行。今作の企画立案のきっかけや見どころを聞く中で、今夜のOAをもって解禁される第1話ゲストの“大物キャスト”が2人いることが判明した。
――女性が主人公の政治ドラマをやろうと思ったきっかけは?
現在の日本でもそうですし、海外に目を向けても、女性政治家の方々の活躍を見る機会がとても多くなったので、今回の企画を思い付きました。
――その中で、主婦が市議会議員を目指すという設定はどのように思い付いたのでしょうか?
このドラマの入り口を探していた時に、本屋さんで「市議会議員になる方法」という本を見つけました。その本に「市議会議員は1.2人に1人の確率で当選する」と書いてあり、公人なので年俸も公開されていたんです。「高額報酬で、当選確率も高い、普通に就職活動するよりも現実的な選択肢だ」と書いてあり、「面白い! ドラマの入り口はこれだ!」と決めてこの企画がスタートしました。
――篠原さん演じる主人公・智子の人物設定について教えてください。
佐藤智子(篠原)という人間は、“貧乏”や“不幸”という人物ではなく、時給950円のパートで働く、ごく平凡な生活をしている主婦という設定です。そんな主婦が、「今以上の幸せを求めてもいいんじゃないか?」というところから、市議会議員に立候補します。
実は、時給950円という設定は主婦がパートで稼ぐ金額にしては高いのではないか?という声もあるんです。この950円という金額は、地域別の最低賃金(設定された最低賃金額以上の賃金を労働者に支払わなければならないとする制度)というものがあり、東京都や千葉県など都心の最低賃金が950円前後だというところから設定しました。
この金額が高いか安いかということではなく、最低賃金での“幸せ”より、さらに上の“幸せ”を目指したいと思った智子が、市議会議員の報酬950万円という金額に目がくらみ、市議会議員へ立候補します。
――政治がテーマの作品という話を持ち掛けたときの篠原さんのリアクションは?
篠原さんは最初、「私は政治が分からないのでできないと思います!」とはっきりとおっしゃられていました。そこで「それでいいんです! 主人公の智子も政治を知らないからこそ、どう動いていくのかというところにドラマがあるので勉強もしないでください! まさに『知らない』ということがこの役には必要なんです!」とオファーしました。
――ドラマの中で毎回出てくるフレーズはありますか?
やはり、ドラマタイトルにもある「おかしくないですか!?」という言葉は智子の決めぜりふになっていて、ほぼ毎話で登場するフレーズとなりますね。
――誠(高橋一生)や未亜(前田敦子)ら新人議員たちと智子はどのような関係になっていきますか?
議員になれても、任期が来ればまた議席を争うというのが本来の議員同士の関係です。ただ、全員が味方であることがあり得ない政治の世界の中に、政治ド素人の智子が入ったときに、その既存の政治の考えた方や常識は崩されていきます。
智子が現れたことで、政治にまだ染まり切っていない新人議員たちはどのように結集していくのか、簡単にみんなが一つになるわけではないので、誰が敵で、誰が味方かに注目して見ていただければと思います。
――第1話で注目してほしいポイントはどこですか?
実は、1話でまだ発表していない“隠しゲスト”を2人潜ませているんです。ドラマ開始1分で“今人気急上昇中の俳優”が、そして開始5分で、“主演級の女優”が登場するので、見逃さないようにドラマのオープニングから注目してください。
“主演級の女優”は智子がパートで働いているコールセンターに潜んでいるので、どこにいるのか、誰なのか予想してみてください。
ドラマ全体としては、「大人が見られる“月9”」がテーマです。特に主演の篠原さんと同世代の方々に見ていただいて「大人が見られる“月9”がついに登場!」と思っていただきたいですね。
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