――岡田さんご本人からも「沢村さんのお芝居が好き」とお墨付きが出る名コンビになられました。岡田作品への出演は「希望ヶ丘の人びと」が初でしたか?
いいえ、「めぞん一刻」('07&'08年、テレビ朝日系)からですね。でも実は僕、デビューした年に、お仕事ご一緒にしたわけではないんですが、視聴者側として岡田さんの「イグアナの娘」('96年、テレビ朝日系)が大好きで、第1話から最終話まで、ハマって必ず毎週見ていたんです。後に(同作に主演した)菅野美穂さんに初めてお会いしたときには第一声が「『イグアナの娘』見てたよー!」でしたから(笑)。だからそんな岡田さんにそう言っていただけるのは、本当にありがたいですし、岡田作品には楽しんで参加させていただいているので、こんな素晴らしい栄誉はないな、と感謝です。
――デビュー当時と言えば、まだ“男爵”キャラが出てくる前ですね
その…数年前にまいた“男爵”の種が、思いもよらぬほど大きな花を咲かせてしまい、刈り取っても刈り取っても終わらないので…困っています(笑)。そろそろ新しい種をまきたいです!
――その意味では、本作をはじめ、一連の岡田作品ラッシュがいい契機になりそうですね。あらためて、本作の魅力は?
「ユニバーサル広告社-」は荻原先生の原作もそうだし、岡田さんの脚本ということで、人情ドラマではあるんですけれど、僕が片隅で思っているのが、ちょっとダメな人というか…ごくごく普通の人たちが、「今よりもう一歩頑張っている話」だと思っています。だからうまくいかないこともあるし、頑張ったなら頑張ったなりのご褒美があるんだなということを、何かしら感じさせてくれるドラマだな、と思って演じています。
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