松雪泰子が “元コールガール”に!「人生で何度もできない役」

2017/10/28 16:15 配信

芸能一般 インタビュー

表現者として、“元コールガール”という新たな領域に挑む松雪泰子ヘアメイク:石田絵里子(air notes)、スタイリスト:安野ともこ(コラソン)、撮影:舞山秀一


11月4日(土)~11月19日(日)に東京・天王洲の銀河劇場を皮切りに、松雪泰子主演の舞台「この熱き私の激情~それは誰も触れることができないほど激しく燃える。あるいは、失われた七つの歌」を上演する。

本作はカナダ・ケベック州生まれの女性作家のネリー・アルカンの生涯にフォーカスした企画の一環で、ネリーにまつわる本・映画・舞台を3カ月連続で展開。9月にはネリーのデビュー作となった「ピュタン」(パルコ出版)を発売、10月には映画「ネリー・アルカン 愛と孤独の淵で」を公開、そしてこの11月にはカナダ人のマリー・ブラッサール演出でネリーの残した4編の作品をコラージュし舞台化。

公演を間近に控えた松雪にインタビューを敢行。作品の魅力や見どころ、ネリーの小説に対する印象などを聞いた。

元コールガールが生み出す言葉は、すごく美しくて強烈


【写真を見る】松雪は、元コールガールの魅力を全身で大胆表現!ヘアメイク:石田絵里子(air notes)、スタイリスト:安野ともこ(コラソン)、撮影:舞山秀一


本作に出演することになりネリーのことを知ったという松雪は、「(台本を)読ませていただいて、すごく詩的な言葉が並んでいる戯曲だなと思いました。彼女の言葉はすごく美しく強烈で、『なぜ、この言葉を(選んで)書いたんだろう?』というところから、興味をそそられました。それから、マリーさんとのコラボレーションも大きな魅力の一つでしたし、日本人の俳優が演じて『どういったものが生まれるのかな?』というのも興味深かったですね。ぜひ、演じてみたいなと思いました」と明かす。

高級コールガールだったネリーは自身の過去をモデルにした小説で2001年にデビューするが、2009年に自ら命を絶った。「ネリーは自分の中にあらゆる思考が氾濫して、とりとめもなくいろいろ考えが浮かんできてまとまらない場合が、よくあるんです。その場合、脳内で起きていることを鮮明に言葉として落とし込んでいて、その表現方法がすごいなと感じました。そういう意味では、全て言葉にしてしまうと残酷だなと思うことも鮮明に書いてあったりします。ただ、その中でも読んでいると『うんうん、分かる!』みたいな割とフィットしている部分もありますね。自分が望まれて生まれてきたんじゃないと考えているくだりとか、コールガールをやっていた時の時間軸の描写などは、相当に強烈でした。彼女がどういう感覚でその時間を過ごしていたかなど詳細に書かれていたので、なかなか衝撃的でした」とネリーについてコメント。