10月クールの“月9”ドラマ「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」(毎週月曜夜9:00-9:54フジ系)で、主人公・智子(篠原涼子)の同期議員・園田龍太郎を演じる斎藤司(トレンディエンジェル)にインタビュー。
「連続ドラマ初レギュラー出演」「“月9”ドラマ初出演」と“初づくし”の斎藤に、前回の「撮影現場秘話」に続き、俳優業への挑戦、ドラマのテーマである「政治」についても語ってもらった。
【“月9”に大抜擢!斎藤司インタビュー前編「もう1回ゆり子さんに会ったら告白しようと…」 より続く】
――園田を演じる上で、どのような役作りをされていますか?
実際にやってみて、ナチュラルに演じるほど良いなって思いました。
監督に「あんまり演技し過ぎないように」と言われていたんです。変に意識しても、僕にオファーがきているくらいなので、そんなに難しいことは求められてないだろうということで、あくまで自然体で、ナチュラルに演じていますね。
――政治を題材にした今回のドラマの台本を読まれてどんな印象を抱きましたか?
すごくタイムリーだし、現実の世界とすごくリンクしていて、見やすいだろうなと思います。
自分がそもそも政治に興味があるので、作中に出てくる話は、テレビを見ていてもよく聞くことが多いですね。リアルはもう少しドロドロしてますけど。
――今、まさに世の中で起きていることが取り入れられてますよね
そうですね、軽めの風刺という感じもするし、僕も本当は漫才のネタの中で、政治的なネタをバシッと言いたいこともあるんです。でもあんまり言うと怖いじゃないですか。
だから、ドラマを通じてメッセージを投げ掛けて、視聴者の方に日本の今の在り方、政治の在り方について考えてもらいたいですね。
――元々、政治には興味があったんですか?
ありましたね。高い税金を払うようになってから、「なんでこんなに税金を払うんだ?」って、興味が出ました。憤りや怒りから政治への興味が沸いたりもすることってあると思うんです。
「税金の無駄遣い」ってよく聞くけど、こんなに無駄遣いしてるんだとか、すごく思ったし。だから、絶対このドラマは楽しいだろうな、僕だったら見るなと思ってやってます。
ちょっと前に取り上げられていたことですけど、年金も将来の自分のための貯蓄かと思ったら、実際は違うじゃないですか。結局今のため、その場その場のもので。
――政治のネタはなかなか日本では受け入れられにくい雰囲気もありますよね。
そうですね。意見的なことはなかなか言えないですけど、政治家の見てくれとかは結構いじってるんですけどね。政治家の見た目をいじってみて、それがお客さんにどれだけ伝わるのかで、世の中の政治への興味を測ることもできますし。
政治のネタがメディアではなかなかやりづらいことは悲しいことでもありますけどね。
そんな思いが積もり積もったら“出馬”とか考えたりもするのかな?と考えたり、でもドロドロの政治の中に入るのも嫌だなとか、考えながら生きてます。
――最近は映画にも出演されたりと、今後も俳優業は積極的にやっていきたいですか?
やりたいですね~。撮影現場がこんなに楽しかったら、いい意味でお笑いをやりながらの息抜きではないですけど、逆にお笑いが息抜きになる場合もあるでしょうし。
今回はほぼ初めての経験なので、「ここまでアドリブは許されるんだ」とか、本番で少し縮こまってしまって「もっとやれたかな」と思うところも、今後に生かしていきたいですね。
――今作でいくつかアドリブの演技も試したりしているんですか?
意外とアドリブはなんでも許してくれるんです。でも許してくれると思ったら駄目だったりもしますしね。スタッフさんも明るいし、ドラマの現場って思ったより固くないんだなという印象でした。なので、ほかの現場もいろいろ見てみたいですね。
――お笑いの現場にも経験は生かされていますか?
そうですね。お笑いの現場だと絶対に会えない人たちばかりなので、そんな人たちと仲が良いというだけで芸人として一つのトピックになるし。
――俳優の仕事の一番楽しいところはどこですか?
演じたものが、断片的とはいえすぐにモニターで見直せて、修正できるじゃないですか。
それはお笑いに似ている部分でもあって、モニターチェックで自分を俯瞰で見て、「こういう感じなんだ」と思って、じゃあ次のテイクで少し変えてみようと試してみたり、少しずつ変えていけるというのは楽しいし、「熱く作ってるな!」という感じがします。あとは楽屋とか前室でのみんなとのお話が楽しいですね。
全く私生活が謎の人たちなので、その人たちにどれくらいまで踏み込んでいけるかというのが。今はただ僕の性癖をさらけ出してるだけなんですけどね(笑)。今後は相手の性癖を引き出さないと!
――俳優業をやられている先輩芸人さんを意識したりはしますか?
宮迫(博之)さんとか、徳井(義実)さんとか、TKOの木下(隆行)さんとか、ああいうふうになりたいです。皆さんゴリゴリ個性を出しているというより、ひょうひょうと演じているイメージですよね。
芸人という時点で個性派なので、その分逆にアクが強過ぎないような感じで演じてらっしゃるのかな~と、それは僕も意識していますね。
――今後は、どんな役に挑戦したいですか?
やっぱりベッドシーンですかね。この風貌だとなかなか難しいとも思うんですけど、恋愛をする役がやってみたいです。それか怖いシリアスな作品で、人を襲う気持ち悪いおじさんとかストーカー役で、急にそこにベッドシーンも入るみたいな(笑)
この間も共演のみんなに「キスシーンやりたいんだ~」って言ったら、あっちゃんが「私先週やってきました!」って。「なんだよー! やる前日に教えてよー! やる前とやった後で変化見たいじゃん!」って話したら、あっちゃんに「気持ち悪い」って言われました(笑)。
――最後にドラマを見ている方にメッセージを
ほぼ初めての演技にはなるので、粗削りなところもあるかもしれないですけど、存在感は“光っている”と思いますので、注目して見ていただければと思いますのでよろしくお願いいたします!“ありが頭皮!”
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