──松坂さん、濱田(岳)さんとは、大河ドラマ「軍師官兵衛」(2014年)で共演されていますが。
見知った方がいるので、すっと現場に入らせてもらっているんです。周りから大阪の言葉が聞こえてくると、「あぁ、ここは大阪なんだ」と実感しますが(笑)。
松坂さんが演じる藤吉には、まったく悪意のない純粋さを感じます。伊能は、自分とはかけ離れた藤吉の明るさが好きなんでしょうね
濱田さんが演じる風太は、心の動きが分かりやすくて、おてんさんをしゃにむに支えている姿に面白みを感じます。自分とは違う感覚を持っている人に、伊能はとても興味が湧くんだと思います。
──葵わかなさんとの共演は、いかがですか?
葵さんとは初めての共演なのですが、彼女はただ快活なヒロイン像を表現するだけじゃなく、しっかりと「人間」を演じている印象があります。
笑う時はよく笑うし、苦しい時は苦しいと表現する。おてんさんの内面にある「心」がお芝居に出てくるので、とても魅力的だなと感じています。
──最後に、視聴者・読者の方へメッセージをお願いします。
伊能栞という男がこれからどう描かれていくのか、おてんさんへの感情はどう動いていくのか、僕自身も気になることがたくさんあります。
伊能にはある境遇ゆえのコンプレックスがあるのですが、彼は決してそこにくすぶっているわけではなく、「笑い」を自ら求めるバイタリティーを持った人間です。自分がワクワクできるものを求め、それをいかにエンターテインメントとして日本に根付かせていくのか、楽しみにしていただきたいです。
「わろてんか」は、たくさんの人々が「笑い」を共有して、みんなが幸せになっていく物語だろうと思います。そこに参加させていただいている僕自身も、その幸せな行く末を期待したいです。
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