脚本を読むたびに、こんなに笑って、こんなに泣いたのは初めてではないだろうか。ラブストーリーとして素晴らしく感動的で、コメディーとして素晴らしく面白い。
その素晴らしい脚本をキャスト、スタッフが心の底から愛していて、きっとその全てを映像に収めることができた。完成作を見たときも涙が止まらないことが想像できる。
そして劇場を後にする際、われわれは思うだろう。「福田雄一に泣かされたことが少し納得いかない」と。
瑠依は、家族を大切にし、人に対しても優しく接する事ができる絵に描いたような大和撫子のような人ですが、一方でたくましさも持ち合わせるユーモアのある人です。
福田監督には「銀魂」でお世話になりましたが、真面目にコメディーがやれたら楽しそうだなと思っていたので、願ったりかなったりでした。山田さんとは10年前に映画でご一緒させていただいてから共演する機会がほぼなかったので、再共演できる事がとてもうれしい気持ちでいっぱいでした。
なんだか毎日良い作品ができるのではないかという気配を感じて、キャスト・スタッフ一丸となって撮影できたような気がしています。絶対に面白くなるであろう作品に出会えた事がうれしく、撮影が終わって早くたくさんの人に見て欲しいという思いが募る一方です。
この映画のお話を頂いてから原作の映画を見ました。ハワイで長期で滞在する機会があり、ハワイにもリゾート地とは違う、とてものんびりとした住民の人たちの生活があることを知りました。リゾートとしてのハワイしか知らなかったらこの映画を撮ることに勝算は持てなかったと思います。
ちゃんと違う側面を知ったからこそ、このお話をお受け出来たと思っています。気心知れた山田くんと長澤まさみちゃんはまさにイメージ通りのキャストでした。
ハワイでの撮影は丸々1カ月でしたが、あっという間でした。初めてのラブストーリーに挑戦ですが、あのザッカー兄弟のジェリーが「ゴースト」をやっているように、ギャグコメディーばかりやってきたこのチームでラブストーリーやってるだけで新鮮で楽しくて仕方ないんです。
笑えますし、しっかりとラブストーリーとして仕上げました。幅広い世代のお客様に楽しんでいただけると思います。ちなみに僕、初めて撮影中、モニター見ながら泣きましたし、編集してまた泣きました。
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