現在“帯ドラマ劇場”枠で好評放送中の「トットちゃん!」(毎週月~金曜昼0:30-0:50ほか、テレビ朝日系ほか)に、11月13日(月)からの第7週より登場する俳優・田野倉雄太にロングインタビューを行った。
「トットちゃん!」は、40年以上にわたって「徹子の部屋」(テレビ朝日系)の司会を務め、常にエンターテインメント界の第一線で活躍してきた黒柳徹子と、その家族の激動の昭和史を丁寧に描くドラマ。
田野倉は、松下奈緒扮(ふん)する黒柳朝(ちょう)の叔母・えつ(八木亜希子)に熱烈アプローチをする編集者・木島吉秋というという役どころ。そんな田野倉に、共演者の印象などを聞いた。
【田野倉雄太「テレビで見ていた印象そのままの方」初共演の八木亜希子に感激! より続く】
――ドラマ自体の印象は?
同じ帯ドラマ劇場でも「やすらぎの郷」とはまた全然違うタイプのドラマですよね。僕も毎日見ているんですけど、展開がすごく早くてついつい引き込まれています。
――木島は山本耕史さんが演じる守綱さんに対して怪しむ素振りを見せますが、嫉妬のようなものが入っていたんでしょうか。
もちろん嫉妬もありました。ですが、単純に気になる存在の人。冷静に見て「あいつ誰だろう? ちょっと気になるな。えつさんとどういう関係だろう?」というイメージで演じていましたね。
――そんな山本耕史さんのご印象は?
再度、共演させていただけてものすごくうれしかったです。もちろん役者さんはみんなそうだと思うんですけど「よーい、ハイ!」の声がかかった瞬間にビシッと変わるんですよ。その空気感を間近で感じさせていただき、勉強させていただきました!
――田野倉さんも瞬間的に変われる方ですか?
意識しています。ただ、共演の皆さんにちゃんと伝わっているかどうかは分からないです。
――では、清野菜名さんのご印象はいかがでしたか?
印象に残っているのが、清野さんご自身お芝居していないときでも常に徹子さんなんですよ。だから短い撮影の中でもすぐにお芝居の関係性を築けたのかなと思います。
――それは清野さんの喋り方ということですか?
そうですね。意図的にやっていらっしゃったのか分からないんですけど、僕はそう感じました。
――ちなみに黒柳徹子さんご本人にお会いしたことは?
それがないんですよ。お会いしてみたいです!
――田野倉さんもいずれ「徹子の部屋」に(笑)。
ええ、目標としているところです!
――黒柳さんとお会いしたらこういうことを話したいとかありますか?
その時はきっと、その場をちゃんと成立させられるようにできればいいなってことだけ考えてしまうと思います(笑)。欲は言いません。
――バックパッカーでいろいろ行っていたとことが分かったら食いついてくださるんじゃないですか?
それだとうれしいですね。ぜひ英語でお喋りしてみたいです。僕の英語は日常会話レベルですけど、徹子さんはとても堪能な方なんですよね。
――そう考えると、田野倉さんは英語も喋れて、すごく引き出しの多い俳優さんなんですね。
ありがとうございます(笑)。引き出しはたぶん少しはあると思いますが、まだまだ足りないんですよ…。これからどんどん多く、広げていけたらいいと思います。
――徹子さんのお母さん役の松下奈緒さんと共演された感想はどうでしたか?
松下さんとは何度も共演させていただいています。最初はすごくクールできれい、近寄りがたいオーラのある方だと思っていました。でも、共演させていただくうち、実はとてもかわいらしいというか、おちゃめなところもあったりして、いい意味でギャップのある方だなと思い直しました。
親近感を持って接することができて、安心して撮影に臨めました。松下さんが笑うと周りの人も笑顔になるような雰囲気をお持ちで、とても素晴らしい方ですよね。
――撮影中に苦労したこと、印象的だったエピソードはありますか?
監督の星田良子さんとは初めてご一緒させていただいたんですけど、すごく愛のある方で、常にものすごい熱量で僕に接してくださるんです。僕の演技が物足りないときはサッと来て指摘をいただき、それがすごく的確なんですよ。
今まで自分がお芝居して感じられなかった部分を、星田さんの演出を受けて感じることができました。良かったときは「良かったよ!」っと声をかけてくださるので、いい緊張感を持って臨めましたし、すごく印象に残っています。
――ちなみに「トットちゃん」というのは徹子さんの幼少期のあだ名なんですけど、田野倉さん自身あだ名とかありましたか?
僕は子どもの頃野球をやっていたんですけど、周りの子より体が大きかったので、助っ人外国人のような感じだったんです。だからその当時活躍していた助っ人外国人の名前はひと通り言われました。アリアスとかマクレーンとか(笑)。
――それはまた面白い(笑)。では、この冬に楽しみにしていることは?
食べ物はいろいろと楽しみなものがあります。それに、年を重ねるにつれて、季節の変わり目に外に出て、空気などを肌で感じることがものすごく快感になったんですよ。「あ、冬だ!」って。肌で季節を感じるのもいいものですよね。
――冬の食べ物だったら何が好きですか?
やっぱり冬は鍋ですね! 辛いのが好きです。
――では、最近ハマっていることはありますか?
tricot(トリコ)という3人組のガールズバンドの歌にハマっています。今もずっとリピートして聴いているんですよ。自分も楽器を弾くので、コピーして弾くこともありますね。
――これから挑戦したい役はありますか?
僕はただただお芝居がしたいだけなので、特別何かの役という希望はありません。頂いたお仕事を毎回全うしていきたいです。あえて言うなら、年齢的にはそろそろ厳しいと思いますが、学生服を着られたらいいな、とは思っていますね(笑)。
――最後に視聴者の方へメッセージをお願いします。
徹子さんの知られざる恋や、いかにして国民的スターになって行かれたのか、すごく個性的な登場人物など、見どころはたくさんあります。その中でも、ぜひ木島とえつさんの恋愛にも注目していただきたいです。この2人らしい展開も待っているので、ぜひ最後まで見届けていただけたらと思います。
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