池井戸潤氏の同名小説を原作に、マラソンシューズ開発に挑む足袋業者の四代目主人・宮沢紘一(役所広司)の奮闘を描くドラマ「陸王」(TBS系)。豪華キャスト陣の顔ぶれやドラマチックな展開が話題だが、同時に見どころとなっているのが、ドラマ内でたびたび登場するマラソンシーンのリアリティ。そこには、「陸王」だけのこだわりが詰まっていた。
宮沢がマラソンシューズ“陸王”を開発する過程で注目したのが、実業団ランナーの茂木裕人(竹内涼真)。怪我に苦しむ茂木のためにも、「怪我をしにくいランニングシューズ」というコンセプトを持つ陸王を早く完成させたい、そして茂木にはいてほしい。その思いから、宮沢は茂木のもとに足しげく通い、数々のマラソンレースを目にし、マラソンへの理解を深めていく。
ドラマの中で大きな意味を持つマラソンシーンだけに、俳優陣の役づくりも入念に行われた。中でも竹内は、リアルなマラソン選手を演じるにあたり、クランクイン前3か月ほどを集中してランニングとフォームの練習に打ち込んだ。さらに食事制限も行い、実際のマラソン選手が行う体づくりを実践した。また、茂木のチームメート・平瀬を演じる和田正人は、学生時代には箱根駅伝を走り、実業団チームに所属した経験も持つ元ランナー。その経験を活かし、撮影現場では共演陣にウォーミングアップの仕方などをアドバイスしている。マラソン監修は、箱根駅伝三連覇中の青山学院大学陸上競技部の原晋監督。実践に裏打ちされた指導で、ドラマのマラソンシーンにリアリティを与えている。
「陸王」でたびたび登場するマラソンレースシーンも、リアリティを追及した作りになっている。これまでに、愛知県豊橋市や埼玉県行田市、熊谷市、群馬県で大掛かりなマラソンシーンの撮影を実施してきた。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)