まず注目すべきは、エキストラ出演者の多さだ。第1話(10月15日放送)で行われた豊橋国際マラソンには3日間でのべ1万人、第3話(11月5日放送)に登場した熊谷マラソンには約5千人、19日放送の第5話に登場する「ニューイヤー駅伝」には約7千人のエキストラが集まり、迫力あるシーンづくりに一役買った。スタッフは「普通は“人足し”といってCGを使わなくてはいけないのが、これだけエキストラの方がそろえば人足しが必要ない。そのまま、カメラが右向いて、左向いて、と撮影できて、これほどすばらしいことはない。現場の士気が上がるし、映像も強くなるし、『やるぞー!』という気持ちで撮影できている」とその効果を口にする。役者陣もその思いは同じで、5話の「ニューイヤー駅伝」シーンでは、撮影終了後、集まった7千人に役所や山崎賢人、竹内ら出演者が挨拶をする一幕も。「撮影に協力していただいて、ありがとうございます」(役所)、「皆さまのご協力のおかげで、素敵なシーンになったと思います」(山崎)、「『ニューイヤー駅伝』、ものすごくいいシーンになったと思います」(竹内)と感謝を伝えた。「陸王」では、マラソン大会以外のシーンでも多くのエキストラが参加し、その数は11月10日現在でドラマとしては異例ののべ4万人。今後のエキストラ募集も行っており、まだまだ迫力ある陸上シーンが見られそうだ。
レースシーンでは、会場セットも本物さながらのリアルさだ。19日放送の5話では、TBSが毎年中継を行う「ニューイヤー駅伝」がドラマの舞台になる。実際の「ニューイヤー駅伝」のコースである群馬県内で撮影が行われ、発着地も同じく群馬県庁前。スポンサー名や「A Happy New Year 2018」の文字が入ったステージが設営され、運営テントや中継車も待機するなど、本番そのものの雰囲気を作り上げている。また、10月中旬には、埼玉県内の競技場を貸し切って「熊谷マラソン」のシーンを撮影(11月5日に放送)。当日は、ドラマの舞台である埼玉県行田市の工藤正司市長も駆けつけて収録を見守り、「感動しました」と出演者らにメッセージを送るなど、地域を巻き込んでのドラマ作りが進んでいる。
12日放送の第4話では、ついに飯山(寺尾聰)と大地(山崎賢人)が最適な硬さのシルクレイを作ることに成功。宮沢は、茂木の足型をとらせてもらうべく、ダイワ食品陸上部を訪ねる。一方、なかなか調子が戻らない茂木をめぐって、巨大メーカー「アトランティス」の営業本部長の小原(ピエール瀧)とシューフィッター・村野(市川右團次)が対立。自体は思わぬ方向に進んでいく。
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