――そんな中、印象に残っているシーンは?
みね子が家族に上京することを伝えるシーン、乙女寮や工場での生活、島谷(竹内涼真)さんとの別れなど、印象的なシーンはたくさんありますけど、中でも行方不明だったお父ちゃん(実=沢村一樹)と再会した場面は難しかったです。撮影の都合上、みね子がお父ちゃんから傘を差してもらうという、二人が再会した後のシーンを先に撮ったんです。台本をもらった時から、このシーンでみね子がどんな気持ちを抱くのか想像はしていましたけど、撮影する順番が逆ということで、感情のつながりをどうすればいいのか悩みました。長い時間、監督と話し合ったことを覚えています。沢村さんも同じことを思っていたみたいで、セリフを全部方言にするべきかどうかなど、細かいところまで監督と相談している姿が印象的でした。
――「乙女寮」のシーンは、みんなの楽しい雰囲気が微笑ましかったです
「乙女寮」の女の子たちは、みんな落ち着いていて、いい意味でマイペースだったので、肩の力が抜けているような心地よい空間にいつも癒やされていましたね。みんなと過ごした3カ月間は、あっという間でした。
――時々、昔の仲間が出てくるところがファンにとってはたまらないサプライズでした
実は、途中でクランクアップした人がいないんです。プロデューサーさんも、いったん出番が終わった役者さんたちに「まだ、分からないですから」って声を掛けていました(笑)。
――それは、いつ呼ばれるか分からないということですか?
そうなんです。そこが、岡田さんの愛情なんです。「乙女寮」のメンバーも、みね子が働く「すずふり亭」に何度か遊びに来ましたし、高校時代の田神先生(津田寛治)も最後に登場しました。出番が終わったら「はい、終わりです」ではなく、最終回までに“もしかしたらまた登場するかもしれない”という希望があったほうがいいですよね。私が同じ立場だったらすごくうれしいと思います。
――もし、続編が作られるとしたら、どんな展開を期待しますか?
何年後の設定になるのか分かりませんけど、みね子は「すずふり亭」で修業しながら独立を目指すヒデさん(磯村勇斗)のことをしっかりと支えているんじゃないかなと。その時に子供がいたら幸せですよね!
――どんな奥さん、お母さんになっていると思いますか?
それはもう、自分のお母ちゃん(美代子=木村佳乃)のようになっているんじゃないですかね。子供のころから、ずっと背中を見て育ってきましたから。お母ちゃんは、みね子にとっての理想的な女性像なんだと思います。
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