刑務官は24時間体制で受刑者を指導監督! 「監獄のお姫さま」お仕事リアル調査

2017/11/18 12:05 配信

ドラマ

ふたば(左・満島ひかり)が務める刑務官の“リアル”とは?(C)TBS

満島ひかりが元刑務官のふたばを演じている「監獄のお姫さま」(毎週火曜夜10:00-10:54、TBS系)。

ふたばは仲間としてカヨ(小泉今日子)らと吾郎(伊勢谷友介)を誘拐したが、刑務官時代は入所してきたばかりで戸惑っていたカヨを厳しく指導。第4話では、妊娠したしのぶ(夏帆)が救急車で運ばれる際に帯同し、第5話では、受刑者たちが資格を取るための講習で、美容師の資格を持つふたばが美容師コースを担当。受刑者たちを厳しく指導し、更生に向けて幅広くサポートを行っていた。

だが、実際の刑務官はどういう仕事をしているのだろうか。同作の刑務所監修を務める木下登志美氏に、その“リアル”を聞いた。

リアルその1…365日24時間体制で指導監督を行う!


受刑者たちに厳しい目を向ける刑務官・ふたばだが、仕事の実態は? 「刑務官の仕事は多岐にわたるため、さまざまな部署があります。そして、それぞれの部署は受刑者の更生、社会復帰のために、それぞれの役割を果たします。処遇に携わる部署では、受刑者の生活全般にわたって、365日24時間体制で受刑者の指導監督を行っています」(木下氏)と、受刑者に厳しいふたばが働く環境もなかなか厳しそう。

リアルその2…地域の支援を受けながら女性受刑者の社会復帰を助ける


女性受刑者に対して、刑務官が気を付けていることは? 「女性の施設の現場は女性刑務官が多いので、特に問題はないと思います。しかし、女性受刑者の社会復帰や受刑生活には配慮しなければならない特有の問題も多く、地域の医療や福祉などの支援を受けて問題改善を図っています」(木下氏)と妊娠したしのぶにふたばが付いて行ったのは結構リアル!?

リアルその3…受刑者は自由にテレビを視聴可能! 食事には季節の特別メニューも


カヨらのように受刑者はテレビを見られるのか。「テレビは時間の制限はありますが、毎日自由に見られます。回覧新聞やラジオニュース等でも時事に触れることができます。食事は必要なカロリーや栄養素等のほかに、旬の食材も取り入れるよう心掛けています。クリスマスや正月には特別なメニューが出されます」(木下氏)。

刑務官あるある!?


「“3K(きつい・汚い・危険)の仕事”と言われるくらい、危険なことも含め、何でもやらなければならないのが刑務官です。夜勤のつらさ、暑さや寒さなどいろいろありますが、日常のそういった仕事より、受刑者の処遇がうまくいかないときに、この仕事のつらさを一番感じます」(木下氏)。