堤真一&岡田将生が衝撃作「名刺ゲーム」の“リアルな世界観”を語る!

2017/11/29 07:00 配信

ドラマ


――人間の感情など、かなりリアリティーを持って描かれていましたが、お二人はどう思われましたか?

堤:人は一面的ではないので、いくつもある面のどの部分で人や物事に接しているかで反発したり、逆に仲良くなったりする場合もあると思うんです。よく読んでみると、善人は一人もいない。人を押しのけて自分がのし上がろうとする競争の世界での話なので、決して正義と悪に分けられる話ではないんですね。すごく腹が立つ上司も、家庭に帰ったらすごくいいお父さんかもしれないし、ぼくらが知る世の中の出来事も一面的な部分しか分かっていない。そういう意味ではとてもリアルですよね。

岡田:出てくる人たちがグレーな人ばかりなんです。それはぼくも含めて、いい顔しているときや悪い顔しているときだってあると思います。でも、これがあまりにもリアリティー過ぎるとつまらないんじゃないかとも思いますし、だからこそエンターテインメントという言葉もあるので、そういうギリギリのところがお芝居で出せたらいいと思います。

堤は後にヒットメーカーのプロデューサーとなる神田を演じる


――今回、人の顔と名前を覚えられないということがあるということから「名刺ゲーム」というドラマが始まっていますが、普段、多くの人と関わる中で心掛けていることはありますか?

堤:若いころ、せりふを覚えるのと同じくらいにスタッフの名前を覚えようとしたけど、ある時期から諦めました(笑)。これは覚えきれないなと思って。思い出せない人に現場で会ったときには、なるべく聞くようにしています。でも一番困るのは、街であったとき。バッタリ会ったとき。それが仕事なのか、プライベートなのかが分からないので、とても怖いです(笑)。

岡田:ぼくも何度かあります。覚えてないときは本当に覚えてないですからね。「何の作品のときですか?」って聞くようにしています。それでも思い出せないときは、お芝居します。「やっぱり!」って(笑)。

――久しぶりの共演ですが、お互いが感じた意外な面とかはありますか?

岡田:もう意外な面なんてないですよ(笑)。

堤:お互いさらけ出していますからね(笑)。でも、世間的に岡田くんは人と接するのが苦手そうな感じするじゃないですか。でも実際は楽しくて面白い、いじりがいのある人ですよ。

岡田:いじられたくないんです! もう30歳になるんだからやめましょう(笑)。しっかりしなくちゃいけないんです。堤さんも全く変わらないですね。本当に親戚のおじさんみたいな存在です。あっという間に前会ったときの空気に戻れるからありがたいです!

――では最後に、作品の見どころをお願いします。

堤:WOWOWのドラマは初めてなんですけど、現場の雰囲気はドラマの撮影というより、映画に近い感じです。登場人物の何かしらの役に自分を投影できる作品だと思うので、客観的に自分はこうかなというふうに見ていけて、その中で時間の進み方を実体験できると思います。絶対面白い作品になると思います。

岡田:今回の僕の役はとても悪い役です。悪一度見てしまうと最終回まで見逃せなくなるような面白さがたくさんつまっていますので、初回をぜひ見てください。

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