映画「ビジランテ」の初日舞台あいさつが行われ、トリプル主演を務める大森南朋、鈴木浩介、桐谷健太に加え、篠田麻里子、入江悠監督が出席した。
本作は地方都市で、大森、鈴木、桐谷が演じる3兄弟が落ちぶれていく様子を描く。篠田はそんな3兄弟の次男・二郎を演じる鈴木の妻役として出演。男を手玉にとって裏で操る悪女に扮(ふん)する。
3兄弟の印象を聞かれた桐谷は、「南朋さんは昔からの大先輩ですし、浩介くんのことも知っていたので、南朋さんと浩介くんに甘えさせていただきました。3人でのシーンは川でのシーンしかなかったんですけど、僕、今、感極まっています。めっちゃ、うれしいです! 代表作になりました。こんなに“絶望的にかっこいい”作品を撮っていただいた入江監督にも感謝ですね!」と力強く語った。
それを受けて鈴木が、「(桐谷は)“絶望的にかっこいい”っていうフレーズ、すごく気に入っているんですよ!(笑)」と言ううと、桐谷は「どうやって伝えようと考えた時に、このフレーズがしっくりきたんです!」と告白。
また、篠田はこの作品が年明け最初の仕事だったと言い、「2017年の仕事始めが、浩介さんとの過激なシーンでした。しかもクランクインの1月4日に撮影したんです。すごい2017年のスタートでしたね! 浩介さんとは以前共演したことがあって、その時がお見合い相手役だったので、その続編かなという感じでした。結婚したんだなみたいな(笑)。初日で過激なシーンの撮影をしたから、その時点で夫婦になれたかなと。このシーンを撮影して、2人とも覚悟を決めた感じがありましたね」とコメント。
篠田の演技について入江監督は「おこがましいですけど、篠田さんの持っている経歴やこれまでやってきたことが120パーセント出せると思いました。AKBの人ってタフな人が多いと思っいて、容赦なく何回も駄目出しをしました。その成果がこのスクリーンに現れていると思います」と撮影を振り返った。
さらに、印象に残っているシーンについて、「全部印象深いですが、個人的につらかったのは真冬に雪の降る中、川に入るシーンです。心臓が止まったらどうしようかと。責任とってくれるのかなぁと思いましたね(苦笑)」と大森が話すと、鈴木は「新年最初の篠田さんとのシーンも印象的でしたが、やはり川に入るシーンですかね。監督が何かで書かれているのを読んだのですが、あのシーンはスタッフさんたちが川の温度を計ったりして綿密にリハーサルされて10分だったら(川に入るのは)大丈夫っていう結論に至ったらしいです。でも、3分で無理ですよ! なんであれが10分できると思ったんですかね!?」と監督に訴えていた。
桐谷は「20年(映画の)スタッフをやられている方が、20年で一番過酷だったと言われる撮影でした。映画の撮影で過酷なのはたくさんありますが、朝から朝まで撮って、また2時間後に始まるという感じでした。僕は全部、印象に残っています!」、篠田は「たくさんありますが、(鈴木と)2人で車の中で愛し合っているシーン。私も含め、覚悟の詰まった作品だと思います。(SNSなどで)拡散して、また見に来ていただけらうれしいです!」と笑顔を見せた。
映画「ビジランテ」はテアトル新宿ほかにて公開中!
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)