伊藤淳史、遠藤憲一、寺尾聰が有罪率99.9%の壁に挑む!

2017/12/12 09:00 配信

ドラマ

痴漢冤罪の立証をテーマにした異色の警察小説を完全ドラマ化(C)テレビ朝日

伊藤淳史コメント


現場の雰囲気はすごくいいです。寺尾(聰)さんと(の共演)は今回が初めてで、最初はちょっと緊張していたんですが、役作りから共通の趣味のゴルフの話まで、いろいろお話ししてくださって、勉強になることが多く毎日充実しています。

遠藤(憲一)さんとはそんなに絡みがないんですが、数日でも濃密な時間を過ごせてます(笑)。

作品は台本で初めて読ませていただきました。面白いのは当然として、本当に深いし、僕たち3人のどの目線から作ってもドラマが出来上がる点が、本当に素晴らしいと思いました。

こんなに奥行きが広く、いろいろな目線でドラマが楽しめる台本は、なかなかないんじゃないでしょうか。「ぜひやらせてもらいたい!」という気持ちになった作品です。

真人はかなりの正義感を持った人物です。そこには“警察官としての正義”と“一人の男としての正義”の二つが存在しています。その二つの複雑な絡み合いと葛藤があった上で、五味さん(寺尾)を頼り、友永さん(遠藤)を勝たせようという強い行動が出てくるので、演じる上でこの二つの正義の間にある微妙なズレを大切に表現したいと思いました。

見どころは“全て”。本当にどこも見逃してほしくないです。僕も最後まで気を抜かずに演じますし、いろいろな視点から違う楽しみ方ができるドラマです。皆さんの心の中にある大切なものを感じながら見ていただけたらと思います。

遠藤憲一コメント


撮影の初日に寺尾さんとの結構重い場面を撮ったのですが、僕が自由に演じたことを全て温かい空気で受け止めてくださいました。寺尾さんとの共演は10年ぶりくらい。その時に、「頑張ってきたな。これからも頑張るんだぞ」と励まされたのをすごく覚えています。

今回は、会った途端にその話をしてくれて、覚えていてくださったんだとうれしかったですね。

伊藤君とは、絡むと必ず吹いちゃう(笑)。お互いがね。

冤罪に巻き込まれる役は、今回が初めて。やるからにはとことん入り込んで演じたいと思っていたところ、お相手がこのお二人(伊藤、寺尾)だと聞いて、「これは結構やるとこまでやっても大丈夫だぞ」と。

伊藤君のユニークな温かさと、寺尾さんの硬質な優しさがあれば、ただストーリーを追うだけじゃない奥深い空気が出るんじゃないかと思って、頑張ろうと思いました。

役作りは、台本を読んで事前に準備していたことと違って、寺尾さんと面と向かって会話していくうちに見つかっていった部分が多かったですね。

監督からも「今回はキャラクターにこだわらず、一人間としての感情を全部出してください」と言われたので、事件に巻き込まれた時に自分の中で発想できる気持ちだったり、セリフだったりをぶつけてみるという方法で思い切り演じました。