水道橋博士&酒井若菜、“編集者”同士の熱き対談が実現!

2017/12/15 13:02 配信

バラエティー インタビュー

「メルマ旬報」と「marble」は“兄妹”みたいなもの


──そんな「メルマ旬報」と「marble」は、今後お互いに影響を与え合うことになるのでしょうか?

博士:どういう形であれ、2つのメルマガは兄と妹みたいなものだからね…。編集長が思っていることとは違っても、たとえば執筆陣同士が個々に交流して、「何かやりましょう」ということになったら、大いに結構。

「メルマ旬報」では、歴史にこだわる演芸好きな人が多いから、たまにその好事家同士で「それは間違ってる」とかって揉めたりもするんだけど。「いや、同じ枠の中の、同じものを愛してる人たちだから」って思うわけ(笑)。

本来、それに全く興味のない人の方が距離があって、ある種の“敵”なわけでしょ? 仲間たちで飲み屋に行って、一晩中 明石家さんまについて喋っている…とか、そういうことが大事だと思う。だから、ものを書くことにこだわっている世の中の少数派同士で交流することに、期待する思いもありますよね。

酒井:「メルマ旬報」の執筆陣は50人以上いるわけで、そりゃ揉め事も起きるんだろうと思います。けど、私は博士さんが「はい、成敗」って“編集長の一言”で片づけることをしてこなかったのを見てきたんです。そういうお互いの気持ちを汲み取るっていうのも、編集長には大事なんだろうなと思いますね。

“師弟”であり“同志”でもある2人


「marble」で大切にしたい“覗いている”感


──では、「marble」という媒体としては、今後どんな展望を抱いていますか?

酒井:「女性向け」として立ち上げたメルマガなので、まずは多くの女性に読んでもらいたいです。でも、女性陣が女性向けに書いていると、男の人も覗きたくなるんじゃないかな?(笑)

博士:それ、分かる(笑)。「marble」を読んでいると、「俺に向けて書いているわけじゃないな」って思うんだよね。だから“覗いている”感がある(笑)。

酒井:「老若男女読めますよ」って言うと「じゃあ、いっか」って思っちゃうから、あえて「女性向け」っていう言葉を使っているんです。そのあたりをうまくプロデュースしていければ、と思っています。

それから、実は「marble」の執筆陣で、何かイベントをやりたいねって話しているんです。「朗読劇」をやりたいっていう話も出ているので、その時は「脚本・演出=水道橋博士」ってなっているかもしれない(笑)。

博士:やってみたいっていう、意欲はあるね(笑)。でも、こないだ坂元裕二さんが脚本を手掛けた朗読劇(※うち、「第一夜『カラシニコフ不倫海峡』」には酒井が出演)を見て、台本の素晴らしさにびっくりした。自分も漫才を書いているから、2人の会話劇って得意だと思っているのね。だから、すごく刺激的だったんだけど、あれはレベルが高過ぎたな…(笑)。本当に面白かった。

酒井:うれしい! ありがとうございます。でも、博士さんが書く脚本というのも、一読者として見たいです。

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2018年へ向けて


──では、最後に、そんな創作意欲にあふれたお2人の来年の目標を教えてください。

酒井:「marble」をみんなに知ってもらうために、企画を考えることでしょうか。

博士:あとは恋ですかね。

酒井:最近、結婚したくなってきたんですよ! 次に「付き合って」って言われた人と、結婚しようかなって思っています。それがどんな人でも。

博士:それを記事にしちゃうと、(結婚の申し入れが)殺到しちゃうね(笑)。

酒井:でも、これで誰からも口説かれなかったら、悲しいですよね(笑)。「一生独身宣言」をしていた時期もあったんですが、チャンスがあれば何でもやっていこうと思えるようになってきました。それは恋愛に限らずですね。

──博士さんはいかがですか?

博士:僕は(ビート)たけしさんの評伝を書くっていうのを、宣言しているんです。そのためにまずは「百瀬博教(ももせ ひろみち)伝」を本にして、それから「ビートたけし正伝」に取り掛かりたいですね。これはもう、ライフワークです。

たけしさんへの取材をどんどん許してもらおうと思っているし、付き人もやってみたい。本来は「レギュラー番組を増やしたい」とか考えるべきなのかも知れないけど、そういうのじゃなくて、収入を抑えてでもやりたいと思うんです。実現できるか分からないけど、自分の夢なんじゃないかな。

酒井:博士さんはいつも物語の世界に入っていく人で、フィクションを実体験にしていく方なんですよね。芸能界を“あの世”ってたとえているくらいですし。だから今のお話も、有り得るかもしれない、そういう日も近いんじゃないか、と思わせるところが、博士さんの素敵なところですよね。