葉加瀬太郎&堤幸彦が初タッグ! 最高のエンターテインメントショーの裏側を語る

2017/12/20 17:45 配信

音楽


――堤監督はそこから発展して、葉加瀬さんで撮ってみたい映像的なものはありますか?

堤幸彦「次は短編映画を撮りたい」(C)WOWOW


堤:葉加瀬さんのみならず、今回演奏をしているメンバーの方含めて、最初に若干演劇的なシチュエーションの強い撮影をさせてもらったときに、皆さん勘が良くて、めちゃくちゃ面白いんですよね。役者ではないわけですから、新鮮味が尋常じゃなくて、メンバー含めて「劇団にしたらどうですか?」とご提案申し上げたくらいです(笑)。そういう短編映画みたいなのを作って20分の幕あいで流すのもまた一興かなと!

葉加瀬:おーいいですね! やりましょう、それ!(笑) 本当に食事会やミーティングなど、どの瞬間でもこういうお話ができるので、一緒に作る仲間として面白いです。

――12月27日(水)の東京国際フォーラムでの公演を今回生中継されるということで、間近に控えていかがですか。

葉加瀬:生中継は過去にも何度かやらせていただいているんですけど、生きている心地がしないくらい、嫌ですね~(笑)。

堤:何十本積み上げた揚げ句じゃないですか。それでも緊張されるんですか?

葉加瀬:そうですね。30年近くやっていますけど、毎回本番が嫌で嫌で帰りたくなります。

堤:本当ですか? こんなに楽しそうにしていて?(笑)

葉加瀬:仕方ないからやっているんですよ(笑)。本当に5分前までぶるぶる震えるほど怖いです。でも出ていって拍手をもらった瞬間忘れちゃうのも確かで、生放送でないとできないものもあるんですよね。

生放送への本音を語る葉加瀬太郎(C)WOWOW


――最後にあらためて、見どころをお願いします。

堤:毎年すごい質のコンサートですが、ことしは特にエンターテインメント性が高まっていると思います。葉加瀬さんが作ったオリジナルの楽曲の中には一日があり、一年があり、人生が描かれています。

そこを体現されているから、今回のコンサートにおいても、起承転結があって、頭と終わりがあって、お客さんに何を持って帰ってもらうか非常に明確にされているんだと思います。

音楽と人間の関係性みたいな部分が述べられているし、笑いだけでもなく、超絶技巧の音楽だけでもない、単なる演奏会ではない“エンターテインメントショー”をお楽しみいただきたいです。

葉加瀬:お客さんと放送を見る方には、とにかく楽しんでいただきたいです。コンサートを見た後で、皆さんが普段の生活の中で、ふっと曲の断片でもいいしセットのワンシーンでもいいし、そういうものを思いだしてもらえたらいいなと。

そこからが音楽の仕事だと思っているので、そういうふうに楽しんでいただきたいですね。放送まで、ますます完成度を高めていきますので、ぜひご覧になってください!

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