結婚式直前に病に倒れ意識不明となった花嫁を、8年間待ち続けた新郎の実話を映画化した「8年越しの花嫁 奇跡の実話」が、1月4日時点で動員135万人を突破、週末興行収入ランキングでも3週連続で邦画実写ナンバー1を獲得した。主演の佐藤健、土屋太鳳に加え、花嫁の両親を演じる薬師丸ひろ子と杉本哲太にも注目が集まっている。
「8年越しの花嫁 奇跡の実話」は原因不明の病により意識不明に陥った恋人を献身的に支え続け、苦悩しながらも彼女を思い続ける新郎の物語。Youtubeに投稿された動画をきっかけにネットなどを中心に話題が広がり、2015年7月には書籍化もされた。
今作では新郎の尚志役を佐藤健、病と闘う花嫁・麻衣役を土屋太鳳が演じるほか、麻衣の両親役を演じた薬師丸ひろ子と杉本哲太も注目を集めている。ドラマ「あまちゃん」(2013年NHK総合ほか)などでの共演もあり、息の合った演技を見せる二人。薬師丸演じる母親が、麻衣の幸せと麻衣を大切に思う尚志の幸せを強く願うからこそ出てしまう言葉からは、その気持ちが痛いほど伝わり、観る者の涙を誘う。
新郎新婦の立場で「自分だったらどうするか」を考えるだけでなく、親の目線も交えて「それぞれの立場だったらどうするか」と親子で語り合えるのも今作の見どころの一つと言えるだろう。