宮月新原作、神崎裕也が手掛ける大人気コミック「不能犯」が実写化。生まれも経歴も不詳、赤く光る目で見つめるだけで相手を死に追いやる宇相吹正(うそぶき・ただし)を演じるのが松坂桃李。人の裏の裏まで見透かした不敵な笑いが妖しい魅力を放つダークヒーローを色気たっぷりに熱演している彼にインタビューした。
――松坂さんが演じる宇相吹は、マインドコントロールで人を死に誘う不能犯。演じるにあたって意識したのはどんなことですか?
謎めいた人物ということで人間味を排除するため、まばたきを少なくするように心掛けました。ニタァと不気味に笑うところは、原作に忠実に表現しようと、鏡の前で口角の上がり具合や顔の角度を研究して何度も練習したんです。赤く光る目はCGなんですが、完成した作品を見たら、CGで地獄に導く宇相吹の目にちゃんとなっていましたね。撮影中は右目を前髪で隠して左目だけ瞳孔を開くようにしていたんです。黒目がちな状態を作るので、めちゃくちゃ目が乾きました(笑)。
――視線だけで誰をも死に追いやる宇相吹ですが、唯一コントロールが効かない刑事・多田友子(沢尻エリカ)との壮絶な戦いが見どころですね。
そうですね。多田刑事とは、大きな事件を巻き込んで対峙するシーンもあります。人間のドロドロした醜い欲望をみつめてきた宇相吹は、どんなときも純白な正義を貫こうとする多田刑事にどこか希望を感じている気がします。はたして多田刑事が宇相吹の真の目的が暴いてくれるのか、注目です。
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