1月クールは“全体的に高水準”と高評価! 「冬ドラマ満足度ベスト10」小田慶子編

2018/01/27 12:00 配信

ドラマ

4位(80点)「99.9―」「海月姫」


99.9-刑事専門弁護士- SEASONII」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)…謎解き先行、正義は後から付いてくるという描き方がキレイごとじゃないゆえに痛快。松本潤と香川照之によるコミカルなやりとりはかなりハイレベルで、他の誰も入り込めない。演出もこのシーズン2でさらにこなれた。シリーズ化は大正解。

海月姫」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジ系)…“尼~ず”のキャストは原作の再現率高し! 芳根京子の鹿児島弁も大河ドラマ組より上手。瀬戸康史の美しい女装に目を奪われるが、童貞キャラを演じる工藤阿須加もナイス役作り。ただ、オタクの敵は枕営業する女性という対立のあおり方は残念。

3位(85点)「anone」


anone」(毎週水曜夜10:00-11:00、日本テレビ系)…純文学を読んでいるような気分に浸れる坂元裕二ワールド。ヒロインが親から捨てられその父母も弟も死んだという不幸設定も残酷な童話のよう。かわいそうできれい過ぎるヒロインより、人生が終わりかけた中年男女の道行きに共感してしまう。

1位(90点)「きみが心に棲みついた」「アンナチュラル」


1位の「きみが心に棲みついた」について「タイトルの字面が“住み”ではなく“棲み”なのも納得」と小田慶子はコメント(C)TBS


きみが心に棲みついた」(毎週火曜夜10:00-10:54、TBS系)…“モラハラ☓パワハラ☓DV”の三冠王を演じる向井理が怖い! タイトルの字面が“住み”ではなく“棲み”なのも納得。被害者であるヒロインがなぜ悪魔のような男を忘れられないのか? 攻め続ける火曜夜10時枠だけに、その闇を描ききってほしい。

【写真を見る】同点1位は野木亜紀子オリジナル脚本のあの作品(C)TBS


アンナチュラル」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)…待望の野木亜紀子オリジナル脚本。“名前のない毒”“異性間交流”など、気になる伏線がきちんと回収されてすっきり。解剖台で仮眠をとるやさぐれ解剖医(井浦新演じる中堂)からダダ漏れる色気は異常。殺す気か! アニメキャラのような葬儀屋も◎。