斎藤工、ボディーガード役のために「トレーニング用の部屋を作りました」

2018/02/07 06:00 配信

ドラマ インタビュー

「BG~身辺警護人~」に出演する斎藤工撮影=阿部岳人

テレビ朝日系で毎週木曜夜9時から放送中のドラマ「BG~身辺警護人~」。木村拓哉主演、井上由美子脚本による、武器を持たない民間ボディーガードたちの活躍や葛藤を描いた人間ドラマだ。

木村は、敏腕だがある事情で一度ボディーガード職を離れ、勤務先に身辺警護課が新設されたことから過去を隠して復帰した島崎章を演じる。

身辺警護課のメンバーは章(木村)の他、課長の村田(上川隆也)、元自衛隊員の高梨(斎藤工)、紅一点のまゆ(菜々緒)、最年少の沢口(間宮祥太朗)の5人。中でも、能力は高いが意固地な性格で、章と張り合ってばかりの高梨がドラマの盛り上げに一役買っている。

そこで高梨を演じる斎藤にインタビューを実施。役への思いを語ってもらった。

――役についての印象を教えてください。

今のところは少し意地を張って輪を乱していたりと、良くも悪くも元自衛隊員としてのキャリアに(言動が)左右される人ではあります。

身辺警護課の中でもジョーカー的な部分があるのかなと思いますが、でも単なるわがままというだけではなく、彼なりの理念に基づいた行動や発言だということが、ゆくゆくは分かってもらえればと。

――脚本は斎藤さんが出演された「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」(2014年ほか、フジテレビ系ほか)シリーズと同じ、井上さんが務められています。

井上先生とは何度かご一緒させて頂いているので、僕の長所も短所もよく知ってくださっていると思うんです。なので、井上先生の僕に対するメッセージというか、パスみたいなものが全話に確実に織り込まれているので、“言葉のパス”を見逃さないようにしなくてはと思っています。

――木村さんとの共演はいかがですか?

バラエティーでの共演はありますが、作品では「SPACE BATTLESHIP ヤマト」(2010年)以来です。「―ヤマト」もそこまで深くご一緒できたわけではないのですが。あらためて思いましたが木村さんはやはり、後にも先にも誕生しないスターだと思います。

――どんなところでそう感じましたか?

何というか、木村さんは“BG”チームの面々の過ごしてきた時間を、ちゃんと見てきてくださっていたんですよ。今回共演するからその人の最新情報を調べるとかではなく、その人たちが過ごしてきた時間や流れているリズムみたいなものを、実はしっかり見てくれている。

僕はつい自分のことで手いっぱいになってしまうのですが、木村さんは近くに居ない人のことも絶えず、自然と洞察していらっしゃる。この人間力はまねしようにもできないな、ということを今回実感しました。

――今作はアクションシーンもありますが、どのような準備をされましたか?

去年の夏かその前くらいにこの作品のお話をいただいて、その時「このままの日常では(ボディーガードという役に)対応できないな」と思い、これはあまり言いたくないんですけど、トレーニング用の部屋を作りました。

ここまでしたのは初めてです。ただ外見を鍛えるだけではなく、高梨という人間がどうあるべきかと考えたときに、どこかに通ってトレーニングするというやり方では違うと思ったんです。

――どういった部分が違うと思ったのでしょう。

ボディーガードの仕事を知れば知るほど、本能的な部分を鍛える必要がある職業だなと。危険とされるものといかに対峙しないか、リスクを事前にどう回避するかという職業なので、それらを自然に察する能力を高める必要がある。

リスク回避のアンテナをどう磨くか。そのためには日頃から意識を変える必要があって、家にそういった部屋を作ったんです。リスク回避のアンテナを磨くことは僕らの日常にも大事なことだと思うので、そこはバランスよく自分に植え付けていけたらと思いますね。