草なぎ剛、久々の舞台出演「舞台に立つのはいつも怖い」

2018/02/07 19:20 配信

芸能一般

3年ぶりの舞台は謎多き3人芝居


4月14日(土)を皮切りに、KAAT神奈川芸術劇場(神奈川)、シアタートラム(東京)ほかで上演される舞台「バリーターク」の会見が2月7日に行われ、同作で演出を手がける白井晃と、出演する草なぎ剛、松尾諭小林勝也が登壇した。

アイルランドの劇作家・エンダ・ウォルシュによる戯曲「バリーターク」が、KAAT神奈川芸術劇場と世田谷パブリックシアターの共同制作で、KAAT芸術監督である白井晃の演出によって日本初演を迎える。

明かされているストーリーの概観は、『広い部屋。 そこに2人の男。 彼らは目覚まし時計の音で起き、80’sの音楽を聞きながら、 部屋をかけまわって着替えて食べて踊ってフィットネスをして、バリータークという村の話を語る。 ふたりはだれか。 どこにいるのか。 そして壁の向こうには何があるのか?』 というもの。

この“鬼才”ウォルシュならではの謎の多い設定の中で、日常的な営みを繰り返しつつも“バリーターク”という村の名前を口にし続ける“ふたり”を演じるのは、草なぎ剛と松尾諭。演出の白井晃は本戯曲を最初に読んだときからそのキャストに草なぎと松尾を思い浮かべたという。

「理想のイメージキャストというのは、演出家は勝手にするものですが、まだ(台本に)“男1”や“男2”としか書かれていないときから最初に思い浮かべたお2人なんです。草なぎさんならこうなるだろうな、そこに松尾さんが絡んだら…とか夢描いていたそのお2人と一緒に実現することができまして、これほど嬉しいことはありません」と白井晃はその思いを明かした。

草なぎ剛は「白井さんに声をかけていただいて、松尾さんと小林さんとがっつりとお芝居ができる。僕自身も久しぶりの舞台で、また新しい自分を表現できることがかなう作品だと思いました。海外の作品で難しい描写や台詞がいろいろあるんですけど、これもまた楽しんで、新しい自分を発見するというか未知なる自分を追い求めて舞台に立ちたいと思います」と意気込みを語った。

自身2作目の舞台出演に臨む松尾諭は「このお話をいただいたときはびっくりしました。普段は端のほうでぎゃーぎゃーやってることが多く、またそういうのが自分の性にも合ってるとは思うんですけど、今回はけっこう真ん中のほうでわーわーやるということで、台詞も多く、しかも身体もたくさん動かして、大変なこともたくさんあるとは思うんですけど、そういう不安もぜんぶ含めてすごく楽しみでいっぱいです」とコメント。

この“ふたり”の日常に、大きな変化をもたらす“第三の男”を演じるのは、白井晃が絶大な信頼を寄せる、小林勝也

重厚感と軽妙さを併せ持つ演劇界の大ベテラン・小林勝也は、「私が芝居を始めたころは、劇団に所属するとその劇団の中の芝居しかできなかったのですが、このようにさまざまな才能ある演出家や役者に出会える世の中になって、今までやってきてよかったなと思います。私も先ほど草なぎさんがおっしゃったように、新しい作品、新しいメンバーとまた新たな自分自身の可能性を探していきたい。お2人のことはもちろん存知てはいましたが、こうして仕事で対面するのは初めてなので楽しみです。3人で仲良く激しく厳しくやろうと思ってます」と述べた。