2017年秋クールにかけて放送されたドラマを対象に開催した「週刊ザテレビジョン 第95回ドラマアカデミー賞」の全8部門の受賞作が決定した。
最優秀主演男優賞には、池井戸潤原作で、老舗足袋業者“こはぜ屋”が生き残りを懸け、ランニングシューズ開発に挑んだ「陸王」(TBS系)で、“こはぜ屋”の4代目社長・宮沢紘一を演じた役所広司に輝いた。会社のことを思うが故、従業員たちと対立することもあったが、社員を守ろうと必死にもがく宮沢の熱い姿を好演。また、そんな宮沢の人柄に引かれ、集まった仲間とのシーンではその絆が多くの人の涙を誘った。
そんな宮沢を熱演し、視聴者から多くの支持を得た役所に受賞のコメントをもらった。
――最優秀主演男優賞に選出されました。受賞のお気持ちをお聞かせください。
3カ月の撮影期間、走り続けてきたような日々でした。撮影中、視聴者の皆さんの反応が我々の撮影現場まで届き、それが大きな力になりました。本当に監督をはじめスタッフ、キャストの皆さんのお陰でこのような賞をいただけたのだと思います。感謝です。
――今回の作品で、役所さんが印象に残っているシーンや、忘れられないセリフなどを教えてください。
やはりドラマのスタートで銀行にマラソンシューズ開発の中止と会社のリストラを提案され、断るシーンです。そのやり取りを聞いていた社員たちが宮沢社長の思いを受け止め応援してくれる。「陸王」というドラマはあそこから始まったと思っています。セリフで忘れられないのは、社員たちに「家族同然だと思ってる」というセリフです。
――こはぜ屋で働く仲間、寺尾聰さん演じる飯山との友情も見逃せない熱いシーンの連続でした。ランニングシューズの「陸王」のために頑張る登場人物たちの姿を見て、役所さんが感じたことなどをお聞かせください。
一人じゃ何もできない宮沢社長ですが、仲間に恵まれて会社を立て直していきます。やはり人との繋がり、絆の大切さを感じました。
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