平昌オリンピックでメダル獲得が期待される注目競技の見どころを、「ザテレビジョン」が元五輪選手の解説を加えて徹底紹介する企画。今回は、五輪後半の注目種目・スキージャンプの個人ラージヒル(2/16~)と男子団体(2/19)に注目する。”レジェンド”葛西紀明を擁する日本が表彰台に絡んでいくためのポイントとは?
スキージャンプ・個人ラージヒルは、着地の限界点までの距離が110~184mの大型ジャンプ台を使うジャンプ競技の華。注目は8度目の冬季五輪に挑む”レジェンド”こと葛西紀明(かさいのりあき)。'14年ソチ五輪ラージヒル個人の銀を含め、過去の五輪で銀2つ、銅1つのメダルを獲得しており、狙うは悲願の金メダル! 今季、W杯初優勝を果たすなど急成長の小林潤志郎(こばやしじゅんしろう)も初めての五輪でメダルに挑む。一方、団体では日本ジャンプ伝統のチームワークの良さを発揮したいところだ。
葛西は今季W杯は5位が最高も、本番での爆発力は過去の成績が証明している。平昌の強風を利して一発を狙う!
メダル獲得へのポイントは、”平昌の風”を味方につけることができるかどうか。'98年長野五輪で団体金、個人で銅を獲得した原田雅彦氏によると、「ジャンプは1回目で良くてもプレッシャーで守りに入ることもよくあります。2回とも差がなく飛ぶには強いメンタルが必要。葛西選手は世界で誰よりも修羅場を踏んでいるので、あとは平昌の強風を味方にできれば」(原田)とのこと。
今大会のスキージャンプ競技はここまで、強い風によって選手の待ち時間が増えるなどメンタル面にも大きな影響を与えている。集中力のピークをスタートに合わせていけるメンタル面での調整が求められている。
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