前半の革ジャンに赤いパンツルックというロックテイストな衣装から、黒のブラウスに赤と紺のストライプがキュートなロングスカートというガーリーな衣装にチェンジした新山。
「再びメンバーも全員そろいました。ここから盛り上がっていきたいと思うんですけど、行けますか? 行けるか? もっともっと行けるか?」というエネルギッシュなあおりに、オーディエンスの歓喜はさらに熱を帯びていった。
そしてKANの名曲「愛は勝つ」のカバー、さらにノンストップで「あたしはあたしのままで」へと、気高い歌声で独自のライブ空間が作り上げられていく。「あたしはあたしのままで」のエンディング、“この先にある未来を信じて”のフレーズ部分は、ひと際心を強く突き動かすパワーを宿していたようだ。
楽曲が終わるたびに降り注ぐ熱い拍手と声援。穏やかな笑みを浮かべ、「次の曲で私のことを知ってくださった方もたくさん居るんじゃないかなと思います」と告げると、新山が初のドラマ出演を果たした「恋の中」を披露。
主演の福山雅治がプロデュースした特別な一曲を歌い上げると、憂いと切なさを秘めた唯一無二の歌声は、続く中島みゆきの名曲「糸」のカバーでも感動を生んだ。そしてこの季節にもぴったりな「Snow Smile」を豊潤な歌声で届けた後、ついにエピローグへ。
「毎回ライブをやるたびに、あっという間に時間は過ぎるもので、最後の曲になりました」という新山の言葉に「え~!」と一斉に悲鳴を上げるオーディエンスたち。
すると、「駄々こねないで(笑)」と優しくなだめる新山。そんなさりげなくも濃密なやりとりから、彼女の成長を感じずにはいられなかった。
「最後の曲はベストの中でも一番新しい曲です。未来がどんな形になるかは分からないけど、誰かを思う気持ちはとっても尊いもので、とても温かく優しい大事な気持ちだと思います。最後にそんな思いを込めて、皆さんに向けて大切に届けられたらと思います」と語り、「さよなら私の恋心」で本編はフィナーレを迎えた。
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