【テレビの開拓者たち / 菅賢治】「これからは作り手の手腕が試される時代」

2018/02/19 18:00 配信

芸能一般

未知の世界を知ることが快感で。人から何かを教わるということがすごく楽しいんです


「今後はテレビ以外のこともやってみたい」と展望を語る菅賢治氏


──ところで、最近のテレビ番組を見ていて、何か感じられるところはありますか?

「若い人から『テレビがつまらない』と言われるのは、僕らにも責任があると思うんですが、それにしても、『今これが流行っているから、うちでもやっておこう』というような、“置きに行ってる”番組が増えてきているような気はしますね。よく番組の企画会議で雑誌が置いてあったりするけど、すでに世に出回っている雑誌からネタを探そうなんて、その時点で面白い番組が作れるわけがない。僕ら自身が新しいものを生み出すべきなんです。

その意味で、最近面白いなと思えるのは、『池の水ぜんぶ抜く』(テレビ東京系)。あれは本当に感心しますよね、どこに着目したらこういう発想が出てくるんだろうって」

――今や、ネット配信など他のメディアも増え、テレビに元気がなくなってきたなどと言われる昨今ですが、そういった風潮に対しては?

「アウトプットが増えてきたからこそ、これからは作り手の手腕が試される時代になっていくんじゃないかなと。今でも、発想力の豊かな若い作り手はいっぱいいると思うんですよ。だから、あとはテレビ局の彼らの上司たちが、『責任は俺が取るからガンガンやれ』と腹を括れるかどうか。侍たちを束ねる頭領みたいな人が必要だと思います」

──では最後に、菅さんご自身の今後の展望を。2014年から、フリーのプロデューサーとしてご活躍されていますが、今後やってみたいことは?

「せっかくテレビ局を辞めたので、テレビ以外のこともやってみたいなと。実際に今、地上波以外のメディアの番組制作にも関わっているんですが、未知の世界を知ることが僕には快感で。人から何かを教わるということがすごく楽しいんですよね。また逆に、最近、生まれ故郷の佐世保の地方創生の取り組みの一環として、地元の大学生に、佐世保のPR映像の作り方を教えていて。故郷への恩返しという意識もありますが、若い人たちに教えることで、過去に自分が学んだことが再確認できるのも楽しくてね。ともあれ今後も、メディアを問わず、今までやったことがないことに、どんどん挑戦していきたいと思っています」