“朝ドラ”2作連続出演の松尾諭、広瀬アリス演じるリリコに「ラブがあふれていました」

2018/02/20 09:45 配信

ドラマ インタビュー

アコーディオンの練習は「地獄でした」


──四郎は無声映画時代に上映に合わせて生演奏をする、楽士だったという設定ですが、この「楽士」についてはご存知でしたか?

知らなかったですね。弁士は有名ですけど、楽士もいたんだなと思いました。

四郎は本当は音楽家を目指していたんですけど、それでは食べていけないから、仕方なく映画館で楽士をしていたんですよね。だから、(映画のトーキー化で)首になった楽士たちがデモを起こしているシーンでは、みんな声を張っているのに、四郎だけ牛乳とパンを持っているんです。やる気ないんです(笑)。でも、その分、音楽への情熱は人一倍なんだと思いますね。

四郎について「音楽への情熱は人一倍なんだと思いますね」と語る(C)NHK


──そういう点でも、四郎がアコーディオンを演奏するシーンは重要ですが、練習は大変だったのでしょうか?

そうですね。3週間みっちり練習したんですけど、全然うまくならなかったですね(笑)。しかも、四郎が自己紹介がてらに弾く「チャルダッシュ」という曲は、アコーディオンの先生にも「これは難しいですよ。私も弾けませんから」って言われて(笑)。そんなのピアノも弾けない僕が、アコーディオンで弾けるわけないじゃないですか! それで、自分で弾くところ、吹き替えの方が弾くところに分けて撮影しています。

アコーディオンって、左手でたくさんのボタンを押してベースを弾いて、右手では鍵盤を弾くんです。何回か、脳みそがショートしましたね…。

この練習のために撮影現場へ通っていたので、クランクイン前から、他の出演者の方たちとは打ち解けていました。アコーディオンの練習で良かったことはそのくらいで、あとは地獄でしたね(笑)。

──四郎にモデルはいるのですか?

「ミスワカナ・玉松一郎」という夫婦漫才コンビだと聞いています。でも、「わろてんか」の「ミスリリコ・アンド・シロー」として演じているので、あまり意識していません。リリコは既にキャラクターとしてでき上がっていましたし、モデルに引っ張られずに柔軟にやろうと思っています。