染谷将太 映画「空海」の撮影は「一瞬一瞬が宝物だった」RADWIMPSもサプライズ登場

2018/02/24 14:21 配信

映画

映画「空海」会見


約5か月間中国で撮影したという染谷は、撮影時のエピソードを聞かれ「中国語のセリフを覚えるのが大変ではありました。でもそれは楽しくもあり。またよく監督が食事会を開いてくださいまして。でっかい円卓をみんなで囲んで何回も乾杯をして宴をするんです」とコミュニケーションを重視するチェン・カイコー流の映画製作の楽しさを語った。

阿部は「僕が撮影で中国にいた時期は寒くて氷点下10度、朝霧が凄くて、3メートル先の車が見えない。エキストラの車がつけなくて、現場で5時間待ちというのが2日ありました」と中国ならではの苦労を。「スケールの大きさやこだわり。ワンカットに対する情熱。その緊張感の中に投じられたのは30年間役者をやってきた中でもまれな経験だった」と振り返った。

松坂慶子に褒められ照れる染谷将太


逆に猛暑の中での撮影だったという松坂は「周りの方に『つらいときはいつでもおっしゃってください』と言葉をかけてもらって。思いやりと配慮にあふれた現場でした」。また「染谷さんが『用意、ハイ(映画撮影時の掛け声)』は中国ではこういうんですよなどと教えてくれた。お若いのに包容力があって、頼りがいがあって、のちに天才といわれる若き日の空海にぴったりだなと思った」と褒めると、染谷が「よく若年寄と言われるんです…」と照れる場面も。

染谷は完成した作品について「一生忘れられない作品であり、現場でした。約5か月間向こうで撮影してみて、終わってみてまるで夢の中にいたというか。空海という映画の世界に浸っていたんだなと思いました。そしてそれが何倍にも膨らんだ作品になった。空海さんに学んだこともありますし、監督からも美しい言葉で演出してくださって、一瞬一瞬が宝物でした」とかみしめた。