――脚本を井上さん、GPに内山さん、三輪さんと女性が手掛けられる男たちのドラマというのも興味深いのですが、女性の視点ならではという部分もあったりするのでしょうか?
内山: 裁判官とその妻のお話だった2話で、井上さんらしい脚本だなと感じたことがあるんですが、そこをそんなに描かなくてもって思う部分、女性がお腹の中に抱えているものをポンと出したシーンがあって。ドラマで描いているのは男たちの世界ですけど、物語として事件の裏側にあるものみたいな部分を描いていて、女性しか描けないのかもしれないなと思いました。
三輪:やっぱりちょっと視点が違うのかな、という気はします。例えば、「この人に守られたい!」というようなことは女性ならではの目線が入っているのかもしれません。前面に押し出すということではありませんが、男性が多かったらもっと硬質な作品になっていた可能性もありますね。
内山:井上さんと打ち合わせをしていて、元嫁の今の旦那さんから依頼があって守るというアイデアを出してくださったときに、思いもよらない視点ですごいなと感じました。幻となって消えてしまいましたが(笑)。
――もしそんなストーリーになっていたとしたら、章はものすごくモヤモヤしてしまいそうですね。
内山:そうですね(笑)。章的には、気持ちをどうしていけば…とヤキモキしていたかもしれませんね。それが事件を描くというより、ドラマなんだなというふうには感じました。
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