萩原健一、自身が原案を手掛けたヒューマンドラマで元刑事の牧師役に

2018/03/12 05:00 配信

ドラマ

「日曜ワイド」枠で放送される「明日への誓い」で原案&主演を務めた萩原健一(C)テレビ朝日

テレビ朝日系で3月25日(日)に「日曜ワイド」枠で放送される「明日への誓い」の原案を主演する萩原健一が手掛けたことが分かった。芸能活動51年目の挑戦となった萩原が、特別な思いを明かした。

同ドラマは、元刑事という異色の経歴を持つ牧師・神谷将太郎(萩原)が、かつて自分が逮捕した元殺人犯・村田慎一(村上淳)と共に奇妙な旅を繰り広げるロードムービーの趣きもそなえたヒューマンドラマ。

将太郎は、亡き妻との約束を守って刑事を辞め、妻の実家である教会を継いで牧師となった男。ある日、彼のもとに服役を終えた元殺人犯・村田が訪ねて来るのだが、村田は10年前、将太郎が刑事を辞めるきっかけを作った、“因縁の人物”でもあった。

故郷の母親に顔を合わせる勇気がないから同行してほしいという村田の願いを聞き入れた将太郎だが、実は村田はある“企み”を隠していて…!? そんな村田の“罪”に気づいた将太郎は、彼を出頭させるべく旅を続けていく…という物語となっている。

萩原が作品の根底に込めたのは、“憎しみからは何も生まれない”という強い思いだという。「調書を取るうちに、刑事も犯人を憎んでしまうことがあると思う。でも生まれたときからすべてが悪い人はいないわけだから、反省した犯人に、人生はやり直せる事を教える元刑事がいてもいいんじゃないかと思ったんです」と、企画誕生のきっかけとなった思いを語る。

そんな萩原は現在、脚本や構想を何篇も書き溜めているそうで、「グループサウンズ解散後、脚本の勉強をしたいと思って…」と、実は“書く”という表現にも強い思い入れを持っているという。

本作では脚本作りに深く関わっただけでなく、本読みやリハーサルなどを丁寧に行い、自らの原案の“立体化”に加わってきた。「やはりキラリと光る作品は丁寧な作業から生まれるものであり、苦労を重ねてこそ育つものだと思います。この作品では脚本の作り方もそうですが、昨今の現場で忘れかけられがちな作業をもう一度やり直したらどうかなと思い、本読みやリハーサルもきちんと重ねていきました」と作品作りを振り返る。

撮影では、村田を追いかけて列車の中を走り回るシーンや、若者たちとのトラブルに巻き込まれる場面など、萩原はアクションも軽々と披露。デビュー51年目にして体力、気力ともに全開で作品に臨む萩原は、「やり残していることがいっぱいあるからですね。書き溜めたものを世に出してあげたいという思いがあるんですよね」とそのエネルギーの源を明かすと、ニヤリ。最後には、いたずらっ子のような笑みを浮かべながら、「まだまだ見せまっせ~!」と視聴者に向けてメッセージ。そして、「50年の芸能活動で僕もいろいろな経験を積んできましたが、それを皆様にお見せするのは僕の性なのでしょうね!」と語った。

ほか、共演は笛木優子、田中幸太朗河井青葉内田慈、宮崎香蓮、竹中直人ら。