芳根京子、“内気な子”から“ボス”へ「付いて行くだけじゃなく引っ張れる人間に」

2018/03/14 06:00 配信

映画 インタビュー

役作りは「1日1ボス・ベイビーです!」ヘアメーク=KOTOMI./スタイリスト=藤本大輔


他人に興味が持てなかった


――ティムはボス・ベイビーにヤキモチを焼きますが、芳根さんはお兄さんにヤキモチをやいたことはありましたか?

それはなかったです(笑)。いまだに祖母は「お兄ちゃんはなかなか一緒に出掛けよう!ってならないから、京子がいてくれてうれしい!」と手を握りながら言ってくれるんですよ(笑)。

兄とは全然性格が違うので、私はないですが、もしかしたら兄は昔ヤキモチのような感情を私に抱いていたのかもしれないですね。

なかなか真意は聞けないですけど、今度聞いてみます(笑)。

――お願いします(笑)。そして、お兄様と全然性格が違うとのことですが、具体的に幼いころはどんな子だったんですか?

あまり覚えていないんですけど、自分以外の人が怖かったんです。

「怖いから他人と関わらないようにしよう」と幼いながらに思っていたので、幼稚園や小学校の同級生で、私のことを覚えている子って、本当に数人しかいないんじゃないでしょうか。

私の方もそんなに他人に興味が持てなかったです。

――その“内気な子”が変わったきっかけは何だったのでしょうか?

小学生のときに吹奏楽部でフルートをやっていたんです。中学に入って、吹奏楽部を選んだとき、たまたまフルートの人員が足りなくて、1年生でまだ仮入部の時期だったのですが、先生に「演奏会のメンバーに入ってくれない?」と言われて。

1年生で1人だけ早めに演奏会に参加させていただいたことがあって、たぶんそれが自分の中で自信になったのだと思います。

「私を必要としてくれる人がいる!」という感覚になれたのが大きなきっかけです。

それに中学校では、波長が合う子にたくさん出会えたのもあって、「自分の意見を言っていいんだ」とも思いましたし、もっといろいろな人と話してみたいと思うようになって、1つのことに向けてみんなで頑張る楽しさを知ることができました。

そこからすごく明るくなった気がします。

でも、いまだに人見知りはしますよ。同じ現場の方とお食事に行きたくても、自分からは気軽に誘えません…。

――ムロツヨシさんとは以前にも共演されていますが、今回お食事には行かれましたか?

えっと…ぜひ行かせていただきたいなと思っていたんですけど、まだ(行きましょうと)言えていないんです(笑)。

――会見の時に「ムロさんの吹き替えを見て笑っちゃった」と話されていましたが、特にオススメのシーンは?

たくさんあります! ボス・ベイビーが階段を転がっていくときの声とか、ベッドをよじ登るときの高い声とか、赤ちゃんに変わるときの赤ちゃんの声なんか…ムロさん?…いや赤ちゃんか?ん…いやムロさん!って。

そういう“中間の声”が大好きです。

――ムロさんのボス・ベイビーとティムの「兄弟ゲンカ」がとてもいいですよね。そこは相手がムロさんだからやりやすかったのでは?

それはあるかもしれないですね。それに「本当にお父さんお母さんを取られたくない!」という思いで演じたので、ティムの真っすぐな純粋な気持ちが表現できていたらうれしいです。

――もし次に声優をやれるとしたら具体的にこのキャラクターがやりたい!というのは?

えーっ! 実際にできるとしたら「パンダコパンダ」ですね…。とにかくパンダになりたいです!(笑) それに「パンダコパンダ」は昔から大好きで、好きなセリフもいっぱいあるので言いたいんです。

普段から家では言っているんですけどね(笑)。

声優としてじゃなくても「パンダコパンダ」の世界に入りたい!というのはすごく強く思います。ハードルが高過ぎますけどね(笑)。