芳根京子、“内気な子”から“ボス”へ「付いて行くだけじゃなく引っ張れる人間に」

2018/03/14 06:00 配信

映画 インタビュー

「『怖いから他人と関わらないようにしよう』と幼いながらに思っていた」という芳根ヘアメーク=KOTOMI./スタイリスト=藤本大輔


兄はそんなに私に興味がない(笑)


――芳根さんご自身、“朝ドラ”、“月9”、そして“ドリームワークス”ときましたが、周囲の方の目も変わってきたなと思いますか?

地元の友達で、仲のいい子に会ったとき「あ、そういえば○○見てるよ~」と言ってくれることはあるんですけど、注目してくれている感じはしなかったんです(笑)。

うちの兄も含めてそんなに私に興味がないみたいで(笑)、小まめに連絡をくれる人があまりいなくて…。

でも、その中でも「ここはこうだった」と感想をくれる方とか、エールをくださる先輩方、メールを送ってくれる友人がいるのは幸せなことですし、何げない時に「あ、この前あれ見たよ!」と友達に言われることもすごくうれしいんですよ。

幼なじみも、去年私が出演した映画を見に行ってくれたらしいんですけど、全然言ってくれなくて。1カ月後くらいに「あ、あれ見たよ~」って言われて、「そ、そんな感じか…」ってなりました(笑)。

でも、それくらい友達も「芳根京子」を1人のお芝居をする人間として見てくれているのかなと思うと、うれしいです。だからもっと頑張らないと!って思います

――なるほど。そしてタイトルにちなんで。芳根さんは“ボス”なタイプですか?

う~ん…(笑)。高校1年生のときの文化祭で映画を作ったんです。私は最初小道具係だったので、黙々と地道な作業をしていたんですけど、気付いたらどんどん時間がなくなってきて、仕切る人もいなくなっていって。

先生に、私と仲のいい友達とで「監督とカメラマンやって」って言われて、ビックリしたんですけど、どうしようもなかったからやったんです。

そういうのを振り返ると、自分はボスじゃない…方が好きなんですけど、ボスの立場をやらせてもらうことが多いのかな?と思いました。

――担がれるタイプということですね(笑)。

はい(笑)。それにここ数年は朝ドラヒロインもそうですし、「海月姫」もそうですけど、「まさか自分が!?」という中で、ありがたいことに“中心”でやらせていただくことが多くなってきて。

だからこそ周りの方に「この人と一緒に頑張りたい」と思ってもらえないと駄目だなって思いますし、主役でやらせていただくからには自分にできることを精いっぱい頑張らないといけないなと思っています。

気持ち的にはまだ引っ込み思案でボス向きではないなと思うんですけど、ボスにもなれるようにならないと。

仕事もそうですけど、人に付いて行くだけじゃなくて、自分が引っ張れる人間にならないと、これからもっと頑張っていく上で駄目ですから。いつかはみんなが信頼するボスになりたいです!