そして今回のイベントのメインである、作曲家としての鶴久政治にスージー鈴木が切り込む。
鶴久がチェッカーズで作曲した代表曲は、「WANDERER」「Jim&Janeの伝説」「Room」「Cherie」「Friends and Dream」「夜明けのブレス」「ミセスマーメード」だ。
曲の作り方をコードやメロディーラインのテクニカルな一面を伝えながら、当時インスパイアされた曲を自身の曲にちりばめた秘話など、ファンに分りやすく解説し、スージー鈴木が最高傑作と絶賛する「Cherie」の制作秘話も余すことなく伝えた。参考にした他アーティストの楽曲のことまでぶちまけるなど、会場限りの暴露話に、会場は大いに沸いた。
トークが終わると、東京では10年ぶりとなるライブを開催。甘くて艶のある歌声は健在で、鶴久自身が作曲したチェッカーズの代表曲を歌うと、会場は1980年代にタイムスリップしたような雰囲気になり、前席に座ったファンの中には涙をこらえきれない姿も多く見られた。
ライブ終了後、会場の雰囲気に後押しされた鶴久は「今年は何かやりたいですね」と宣言し、ファンの熱気が冷め止まない中、イベントは幕を閉じた。
イベント終了後、鶴久政治は「スージーさんのチェッカーズの分析は完璧だったので安心しましたね。話し足りなかったことが多くてもっと曲作りや当時のエピソードを語りたかったですね。やっぱり音楽って人に寄り添うことができて、聴いていた時代に戻れる素晴らしさを再認識しました」と振り返った。
意欲がリブートした鶴久政治の今後の活躍を大いに期待したい。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)