B面1曲目は「う、ふ、ふ、ふ、」EPO。1983年資生堂春のキャンペーンCMソングで、現在まで数々のCMソングに起用されている。
「化粧品タイアップソングのあるあるなんですけれども、曲のタイトルに句読点が多い。キャッチコピーをそのままタイトルにしてるから」と、CMあるあるを紹介するスージー。転調や歌詞も高く評価するが、読み上げながらなぜか照れる様子のスージーにマキタと河村唯は爆笑する。
B面2曲目は、「浮気な、パレット・キャット」ハウンド・ドッグ。カネボウ1982年春のキャンペーンCMソングは、作詞・作曲NOBODY、編曲・後藤次利という楽曲。この曲が「大好き」というスージーは、タイトルの背景を語ったり、大友康平のモノマネをしたり。マキタも「すごいキャッチーな曲で、(テレビで聴いた時)歌ってんのが誰だか分かんなかったんですよ。そしたら出てきた」と思い出を語った。
最後のB面3曲目は、ちょっとルール違反の1977年の資生堂クリスタルデュウCM曲、「マイピュアレディ」尾崎亜美。「天才少女がこの曲で一気に世に出た」(スージー)一曲は、松任谷正隆アレンジ。「今まで日本人が聴いたことないようなコードを使っている。『マイ・ピュア・レディ』は何気ない曲なんですけど、7(-9)(セブンスマイナスナインス)という、この和音」と、ギターを手に歌いながら解説するスージーに、「今聴いても全然いいもんな」とほっこりするマキタスポーツだった。
「広告とか資本主義の世界とニューミュージックが手を組んで商品も売れて曲も売れるっていう新たなビジネスシステムを発明した。新しい才能っていうものを見事にスムーズに世の中に出すための装置としてタイアップがあった。特に80年代の音楽シーンにおけるタイアップというのは大きな意味があったんじゃないかなと思います」と最後にまとめたスージー鈴木。カセットガール・河村唯も、「ここまで深く知れる場所があるなんてって、なんかもうこのまま飲みに行って、もっといろんな話を聞きたい」と「春の特別フェア~スージーの春~」に感銘を受けた様子だった。
この再放送は、今夜3月16日(金)深夜2:00より。また、第12回「マキタの春」は、3月23日(金)深夜に再放送が予定されている。
大野 晴之
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