――宗介自身のスピンオフも作れるんじゃないかな?ってくらい、個人的には人気のキャラクターになると思いました。
その言葉が当たれば最高ですね! 恐れ多いですけど、そういうふうに言ってもらえるのはとてもありがたいです。
――演技されるに当たって、宗介というキャラクターで苦労された点、工夫されたことってありますか?
やっぱり特別な人間じゃない役なんですよね。どこにでもいる男の人を演じるというのが大変でした。
撮影期間中は宗介がずっと自分のどっかにいるというくらいずっと意識していましたし、宗介に歩み寄ったり、宗介を高橋優に引き寄せたりっていうのをずっと繰り返していました。それが一番大変だったけど、楽しかったことです。
――では、今すぐ宗介になって!と言われたらすぐになれる自信はありますか?
今は無理ですね(笑)。時間がかかっちゃうと思います。むしろ今は高橋優として「honey」を見て「宗介ってこういうやつなんだ」って客観的に見られるようにならないと駄目だなと。
宗介の目線で見ていたら奈緒(平)が離れていくのが寂しくて、寂しくて客観視できないし(笑)。
それに、撮影中は水一杯飲むにしても、自分はこうやって飲むけど、宗介だったらどうやって飲むかな?とか、宗介だったら奈緒たちの問い掛けにどう答えるかな、ってずっと考えていました。
――その奈緒役の平さんとのシーンがほとんどだと思うんですけど、平さんの印象はいかがですか?
役者としてのプライドというか、“役者魂”を勉強させてもらうことがすごく多かったです。大雅(平野)と奈緒と僕で海岸沿いを3人で歩きながら語るシーンがあるんですけど、そのシーンで奈緒が思いあまって泣きそうになるんです。
そこは平さんが何回も監督と話し合って、「ここはどういう気持ちなんだ」とか、どういう表情にしようかとか、試行錯誤の末に決まったんです。
それを演じる前に、自分の気持ちを高めるためなのか、走ってどこかに行ったかと思ったら、帰ってきて、その後いざカメラが回ると本当にいろいろな感情が駆け巡っているんだろうな、というのが分かる表情で泣いたり、泣きながら笑ったりされるんですよ。
しかもト書きにはそういうことを一切書いていないので、余白の部分の表現能力というか引き出しの数はすごいなと。尊敬する先輩として一緒にお芝居させてもらいました。
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