アンジャッシュ渡部建、「エンタの神様」独自演出に『耐え難い』と思った過去

2018/03/24 15:00 配信

バラエティー

放送開始から丸15年を迎えた「エンタの神様」について語ったアンジャッシュの児嶋一哉、渡部建(左から)(C)NTV

アンジャッシュが、3月24日(土)放送の「エンタの神様 大爆笑の最強ネタ大大連発SP」(夜7:00-8:54日本テレビ系)で出演130回目を達成する(※アーカイブ放送を含む)。

「エンタの神様」は2003年4月19日にスタートして以来、今回で放送開始丸15年を迎える。第8回の放送となった2003年6月7日に初登場して以来、エンタの“顔”として活躍し続けるアンジャッシュ児嶋一哉渡部建が取材で15年の思い出や、現在のお笑い界についてたっぷり語った。

「15年」の実感はありますか?


渡部:15年と言われても、ピンと来ないです。でも、総合演出の五味一男プロデューサーと話していて、僕らの今と同じ歳(45歳)で「エンタ」を始めたんですって。当時、若手だった僕らは、「頭の固えジジイだな」って思ったんですけど(笑)、あの時の五味さんと同じ年になったんだっていうのが、一番15年っていうのを実感しましたね。

出演したての頃を覚えていますか?


渡部:2003年はテツandトモ、はなわ、ダンディ坂野が売れていた時代でした。僕らは「オンエアバトル」(NHK総合)のチャンピオン大会で優勝させていただいて。その大会にテツandトモも出ていたので、「エンタ」初登場の時は、「あのテツandトモを倒したコンビ!」みたいな感じの出方でした。

#8って、番組がまだめちゃくちゃ迷走している時で。いろんなことをやっていて、スタッフもお笑い班はいるわ、音楽班はいるわの、ぐっちゃぐちゃの頃。

そこに呼ばれた僕らは、なんのこっちゃ分からぬまま行ったら、いきなり「ネタを2本やれ」って言われて。普通だと、1本ネタをやって、着替える間に、他の(出演者の)何かでつないで、また自分たちの出番が来ると思うんですけど、合い間がなかったですね。

児嶋:呼んでいただいたのはありがたいけど、よく分からない状況でした。「ぶっ続けで2本?」ってね。

渡部:で、お客さんはオールスタンディング。僕らの前には、浜崎あゆみさんの歌唱VTRが流れたり、Mr.マリックさんが扮する松尾幻燈斎っていうキャラクターのVTRのあとに、僕らが急にステージに出て、ネタやって…っていう、今思い出しても謎というか、不思議な収録でした。正直、この番組が長く続くのはちょっと苦しいんじゃないかなと思っていました。テレビのことを何も分かっていない若手の僕らでさえも。

児嶋:そうだね。当初の感じからは、15年続くと思っていなかったし、自分たちがまさか出続けられていることも考えられなかった。

渡部:出演が増えてきたのは、「エンタの神様」がお笑いに特化したネタ見せ番組になって半年後ぐらいからかな。月1回だった出演が、「2週に1回出てくれ」と言われて。そこからは、日テレの入構証を作らされて、毎日どこの仕事現場終わっても麹町か汐留に来るっていう生活になりました。今までのネタのストックもなくなるから、一時期はもう住み込みのような状態でしたね。

児嶋:ライブではなく、テレビのゴールデンタイムで新ネタをおろす、みたいな状況でしたね。普通では考えられない。