デビュー20周年を迎えるキャイ〜ンが、5月7日(金)〜5月9日(日)の3日間、全5公演の単独ライブ「キャイ〜ンLIVE2010〜キャイニングイレブン〜」を開催。年に一度開催される同ライブだが、今回で11回目を迎え、日本一仲のいいお笑いコンビ・キャイ〜ンに独占インタビューを行った。
―――今回のライブのコンセプトは?
天野ひろゆき「『何も残らない』ことです。『何で笑ったかよく分からないけど、…ぷっ』っていう感じが好きなので、(ネタは)小難しいことはやり過ぎず、後で(笑いが)じわじわ効いてくるというのでもなく、その時にバカな人たちを見て、ただ笑ってくれればいいですね。ちょっと新しいことに挑戦しようとか、今までにない笑いを…っていうのではなく、ただ楽しんでもらいたいです。サッカーワールドカップ開催年ということで、タイトルを『キャイニングイレブン』と銘打ってるんですが、みんなから『サッカーのネタやるんですか?』って聞かれて困ってます」
―――ライブとテレビの違いは何ですか?
天野「ライブは全部自分たちで考えたことを、自分たちの責任でやってる。(失敗しても)テレビは『誰か共演者のせいだ』って思えますけど(笑)、ライブは自分たちでやりたいって言ってやってる分、逃げが利かないですから」
ウド鈴木「ネタをやる機会がテレビだとあまりないので、ネタをやれるっていうのがすごく楽しいです! 天野くんとステージに出て行って、“キャイ〜ン”のポーズ取って、ネタを始める…。1年のうちで一番充実してる気がします」
―――ライブの大変なところは?
天野「毎年ライブの準備をしているこの時期は(苦しくて)『何でやってんだろ?』って思うけど、終わると『また来年も』って思うんですよね。唯一食欲がなくなる時です」
ウド「天野くん、本番前に(ナーバスになって)台本見てるもんね」
天野「僕が(ウドの)“きっかけぜりふ”になってるから忘れるわけにはいかないんですよ。以前、僕が忘れて、ウドちゃんが覚えてる時があって、(客にバレないように)上手く教えてくれるのかなって思ってたら、思いっ切り耳打ちしてきましたからね(笑)」
ウド「(いざという時の)説明が難しいですよね…」
―――見どころを教えてください!
天野「いつもは漫才2本、コント2本って決まってたんですけど、今回は11回目ということで、11項目の企画を考えてます。今まで見てくれた人も、今回初めての人も楽しめるような、いろんなキャイ〜ンを見せていこうと思っています。20年も一緒にやってきてると、ウドちゃんが発する単語を聞くだけで、ウドちゃんの気持ちが分かるんです。それをクイズにしてみんなの前で(僕が)当てます! いかに僕らの心が通じ合ってるかを見せる予定です(笑)」
―――ことしデビュー20周年ですが、これまでの20年間を振り返ってどうですか?
天野「本当にあっという間の20年でしたけど、ウドちゃんは何ひとつ変わってないんです。“20年の変わらなさぶり”を見てもらいたいですね。人間っていうのは成長しちゃうんです。テクニックが出てきたり、ちょっと流すとか…。でも、ウドちゃんはずっと変わらない。その成長しない、見事っぷりを見に来てほしいですね」
ウド「天野くんは普段からまぶしいですけど、(20年間で)今一番まぶしい! そんな天野くんの姿を見てほしいです」
―――これからの展望は?
天野「まずは尿酸値を下げることですね。なかなか体を絞っても下がらないですから」
ウド「目の前のことに対して、夢中で走ってきて、道に迷って右往左往してたら、そこに一筋の光が見えた…。それが天野くんとの出会いだったと思うので、これからも天野くんの背中を見て生きていけたらと思います。自分で切り開いていくタイプではないというのが40年生きてきて分かりました。天野くんの踏んだ跡を踏み固めていく…、そんな感じでいきたいと思います」
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