最近何かと「コンプライアンス」という言葉に縛られがちだ。
数年前まで「ん? コンプラ? ガンプラみたいなもん?」って、ろくに理解している人もいない言葉だったが、今ではサラリーマンはもちろん、小学生ですら「それはコンプライアンス違反です!(キリッ)」と何かにつけて言えるくらい市民権を得た言葉になった。
それがいいのかどうかはともかく、よくも悪くも“遊び心”が理解されにくい世の中になったのではないだろうか。
って、そんな真っ当で社会派な記事を書くつもりは毛頭なく、何が言いたいかというと、古き良き時代のリバイバルものを現代でやろうとすると、例えばどんなマフィアのボスでも後部座席ではシートベルトをするし、どんなにヘビースモーカーでも歩きたばこはしないのだ。
それはマスコミとて同じで、コンプライアンスというほどではないかもしれないが、過激な内容に配慮したり、例えば水着の写真だって載せるときは配慮が必要だったり、暗黙の了解の下に記事は作られる。
まあ、そんなのは当たり前だが、つまりエンターテインメントに「現実」が多分に入ってきてしまい、素直に楽しめないものが多くなってしまった。
それもあって、あの不朽の名作が斎藤工×二階堂ふみのW主演作として現代によみがえったとしても、物足りない“なんちゃってハードボイルド”な作品なんだろうなと、タカをくくっていた。
各局で放送されているドラマやバラエティー、アニメなどを事前に完成DVDを見て、独断と偏見とジョークに満ちたレビューで番組の魅力を紹介する、WEBサイト・ザテレビジョン流「試写室」。
今回は、4月8日(日)夜9時から日曜プライム枠の第1弾として放送されるスペシャルドラマ「探偵物語」(テレビ朝日系)を取り上げる。
同ドラマは赤川次郎の同名小説を原作に、1983年に故・松田優作と薬師丸ひろ子が出演して大ヒットを記録した映画がドラマスペシャルとなってよみがえる。映画は、興行収入51億円を記録した名作だ。
テレビ朝日系で4月から新設される枠「日曜プライム」第1弾として放送される。
「探偵物語」は、ドジの連続で崖っぷち状態の探偵・辻山秀一(斎藤)と、辻山がボディーガード兼お守りを請け負うことになったおてんばなお嬢様・新井直美(二階堂)が織りなす5日間のミステリー&ラブロマンス。
突如ある殺人事件に巻き込まれた2人は真犯人を捜すうち、距離を縮め、直美は辻山との交流を経て少女から大人へと少しずつ成長していく…。
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