――そして健人が、過去とつながれる謎の無線機を通じて、過去を生きる刑事・大山(北村一輝)と交信するという特殊な展開も待ち受ける。
坂口「時間軸が行ったり来たりするから、SFっぽい刑事ものなのかな?と思いますよね。でも、原作でも途中からその設定を忘れるくらいの人間ドラマやスリル、ドキドキがあったんです。日本版はさらにブラッシュアップした作品になるとは思いますが、そのドキドキする感覚は持っていたいと思いますね」
――目指すのは心に深く残る作品だ。
坂口「小説でも映画でも、全てがうまくいく話は、印象に残らないですよね。どこかに違和感やハテナが残ったまま終わるような、ちょっと見るときに負荷がかかる作品の方が、僕は記憶に残ると思うんです。このドラマは、一見すごくクールで冷たい感じだけれど、触ると熱くてヤケドする、ドライアイスみたいな感じがいいなと。表に見えているものの下にある感情はすごく熱いものがあって、それを届けたい。うん、ドライアイスってちょっと、いい例えじゃないですか?(笑)」
取材・文 =magbug
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)