5月11日(金)公開の映画「ラブ×ドック」で単独初主演を務める吉田羊。ライブ配信サービス「生テレ」で行われたオーディション企画から選ばれた若手女優・兵藤美帆が、舞台・映画・ドラマ・CMなど幅広く活躍する“憧れの先輩”吉田に話を聞いた。
兵藤「吉田さんは映画『ラブ×ドック』で単独では初となる主演を務められました。プレッシャーを感じたり、現場の雰囲気を作ったりと、苦労された点はありますか?」
吉田「『主演だから…』といったプレッシャーは正直ありませんでした。というのも、私は作品をつくる時にいつも思うのですが、やっぱり役者1人では作品をつくることは出来ないんですよ。今回はたまたま主演という大きな役をいただきましたけど、共演者のみなさんやスタッフさんあってのことなので、俳優部の1人として『みんなで作品をつくっていこう!』という気持ちの方が大きかったように思います。ただ、完成後の試写を観た時には、主演という事で自分のカットがやはりとても多くて(笑)。ここはちょっと気になるなと思った部分は少しありましたね。あとは、監督の鈴木おさむさんが初日から『僕は今回初めての監督で何もわからないので、みなさん教えてください」と仰られて。手放しで正直にそう仰られたから、スタッフさんも含め私たち俳優部も『自分たちがそれぞれしっかりしないといけないね』となれました。そのことをきっかけに、気持ちを1つにしてゴールまで向かえたと思いますね」
兵藤「“役者1人では作品をつくることは出来ない”という言葉、とても胸に響きます! 気を付けた点については?」
吉田「基本的に私は誰かのお仕事を見ることが好きで、例えば照明さんですとか、美術さんですとか、どの現場でも視覚的に役のインスピレーションをいただくことがすごく多いんです。夕方の撮影ではないのに、照明の力で綺麗な夕焼けを作ってもらえると、一気に夕方にいるような気分に入れて気持ちがキュンとなるとか、あとは私が演じた飛鳥の家の飾りを目にした時に、飛鳥はこんな家に住んでこんな小物を買っているんだなとか。そういう美術から『演じる人物の日常生活はこんなかな?』と想像するのが楽しいですよね。だから美術さん1人ひとりのプロのお仕事を拝見した時には、『これ素敵ですね』とか『これ飛鳥っぽいですね!』とか、いつも必ず口に出して伝えるようにしているんですけど、今回はさらに意識していたかもしれないです」
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