小澤征悦、“妹”竹内結子と初共演で驚嘆「完全にシャーロックでしたよ」

2018/04/25 07:00 配信

ドラマ インタビュー

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シャーロック&和都の印象


――シャーロック役の竹内結子さんと和都を演じた貫地谷しほりさんの印象は?

竹内さんとは今回が初共演なんです。以前から知っているけど一緒にお芝居をするのは初めて。竹内さんがシャーロックをどんなふうに演じるのか興味がありました。

現場で竹内さんの演技を見た時に、完全にシャーロックだったんですよ。普段とは違うテンションでお芝居されていて、さすがだなと思いました。

それと同時に、僕が演じるキャラクターはシャーロックの兄ですから。あのテンションに対抗するのは大変でした(笑)。

一方で貫地谷さんが演じた和都は、すごく地味なんです。シャーロックは不思議な格好をしているし、僕はスリーピースですから余計に地味さが際立つんです。

現場で貫地谷さんに「あれ、衣装着ないの?」って聞くと「これ、衣装なんですけど」って返ってくる。

着替えていることを知りながら、このやりとりをいつもしていましたね(笑)。でも、その服装が和都らしいんですよ。

優しくて何事にも一生懸命なんだけど、ずっこけキャラ。シャーロックの足を引っ張ってばかりいる。しかも、和都は心に深い傷を負っているという設定です。

衣装によって地味な雰囲気を作っている感じがちょうどいいんでしょうね。シャーロックと和都の関係は、竹内さんと貫地谷さんが演じることでいいバランスが取れているような気がします。

――印象に残っているシーンはありますか?

自分が出ている場面でいうと、シャーロック、和都、健人が休憩していてお茶を飲もうとしているところ。何てことないシーンなんですよ。

何か一つの事件、物事が解決して、ちょっと高級なお菓子を食べようとしている時に和都は紅茶を淹れようとするんだけど、シャーロックと健人はこのお菓子には日本茶が合うと主張。しかも「朝宮茶」と銘柄まで指定するんです(笑)。

実は台本ではそこで終わっているんですけど、監督と話し合ってもう少し兄妹感を出そうということになって、セリフを足したんです。

だから厳密に言うとアドリブではないんですけど、銘柄を指定した後に、シャーロックと健人が「朝宮茶!」「朝宮茶がいい」と、困っている和都に何度も嫌味っぽく言うシーンが出来上がったんです。

あのシーンを撮ったことで、兄妹の関係や和都との距離感など、何かいろんな物が固まった気がしました。