マキタスポーツと音楽評論家・スージー鈴木が、毎回テーマを掲げて1980年代の歌謡曲をマニアックに語り尽くす「ザ・カセットテープ・ミュージック」(毎週金曜深夜2:00-2:30、BS12 トゥエルビ)。6月1日(金)には、番組初の書籍「カセットテープ少年時代〜80年代歌謡曲解放区」が発売されることも決定した。
そんな勢いに乗る2人が5月4日(金)にお届けするのは、スージー鈴木のセレクトによる松任谷由実特集。
ことしデビュー45周年を迎えたユーミンを語るには1回の放送では足りるはずもなく、まずは「第1回」として、“メロディーメーカーとしてのユーミン”をテーマに計6曲を紹介していく。
満を持してのユーミン特集ということで、2人は冒頭からテンション高め。ユーミン独特のコードにスポットを当てるA面3曲を語るうち、スージーは不意にスタジオ隅のグランドピアノへと移動し、自らの演奏でその複雑な和音を解説。アコースティックギターを抱えたマキタも、「キター!」「イイネ~‼」と大盛り上がり。ピアノ解説はその後何度も飛び出した。
ウラ名曲集ともいえるB面の3曲は“メロディーメーカー”としてのユーミンに焦点を当てる。それまでの音楽界にはなかった、ルールにとらわれない非凡なメロディーをマキタは「絵画的。ユーミンが歩くところに金粉が舞っている気がする」と絶賛。
B面のラストトラックに40年以上愛され続ける荒井由実時代の傑作を持ってきたスージーは、その曲が誕生するきっかけとなった土地を訪れたエピソードを熱く語り、“カセットガール”で元・アイドリング!!!メンバーの河村唯を驚かせていた。
記録的なセールスを誇り、“恋愛の教祖”として多くの女性に影響を与えてきた松任谷由実。あえて歌詞ではなく、コンポーザーとしてのユーミンにスポットを当てたこの特集で、聴きなれたユーミンソングの中に新たな魅力が発見できるはず。
取材・文=草野美穂子
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