5月4日(金)に放送された連続テレビ小説「半分、青い。」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)の第29回で、ヒロインの親友・菜生(奈緒)が柏原芳恵の「春なのに」や松任谷由実の「リフレインが叫んでる」を熱唱するシーンが放送され、話題になった。
「春なのに」は1983年、「リフレインが叫んでる」は1988年の発売。1971年生まれで現在高校3年生の菜生は「春なのに」を“懐メロ”と呼び、「柏原芳恵」を「榊原ヨシエ」と言い間違える。この記憶の混同の仕方にも、SNS上では「やりがちだ」と共感の声が挙がっていた。
本作には、時代を象徴する歌謡曲やアイテムが随所にちりばめられている。小学3年生の時の鈴愛(矢崎由紗)と菜生(西澤愛菜)は、1979年発売のジュディ・オング「魅せられて」を口ずさむし、鈴愛はテレビの前で松田聖子のセカンドシングル「青い珊瑚礁」を歌ってノリノリに。
そして、テレビから流れる歌をラジカセで録音しようとすると、母・晴(松雪泰子)の声が入ってしまい失敗する…というのも“お約束”だ。
高校3年生になった鈴愛(永野芽郁)は、カセットテープを拾ったことがきっかけで初デートを経験することに。そして、テープの中身を当てようとする鈴愛は「ユーミンとか、サザンとか」と並べ、バンドブームを象徴するテレビ番組内のコーナー名「いか天(三宅裕司のいかすバンド天国)」(1989〜90年、TBS系)が好きだと熱弁する。
他にも、プリンセス プリンセスの「世界でいちばん熱い夏」(1987年)を歌いながら商店街を駆けていくなど、これでもかとばかりに1980年代歌謡曲が効果的に使われているのだ。
当時を知る視聴者は、“懐かしのアイテム”に出会うと思わず“語りたく”なるのだろう。
マキタスポーツとスージー鈴木が1980年代の歌謡曲について語り尽くす番組「ザ・カセットテープ・ミュージック」(毎週金曜深夜2:00-2:30、BS12 トゥエルビ)でも、深夜の放送にも関わらず、視聴者が放送前後にSNS上で盛り上がるのが恒例となっている。
ちなみにそんな同番組、5月4日(金)深夜の放送回は、奇しくも鈴愛や菜生が好きな「松任谷由実」の特集。ことしデビュー45周年を迎えたユーミンを、“メロディーメーカー”という切り口から分析するという。“あの頃”の一曲に、また違った角度から浸れることだろう。
なお、現在WEBサイト「note」では、これまで放送された2人の珠玉の“1980年代歌謡曲トーク”から、一部を文字化して公開している。
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