朝ドラ出演の中村倫也、“カメレオン俳優”の極意は「凧揚げ」に

2018/05/16 12:31 配信

ドラマ インタビュー

“カメレオン俳優”の秘密


──ところで、中村さんはいろいろな役を並行して演じていますが、切り替えはどうされているのですか?

基本的には、凧揚げみたいなものだと思っています。凧は揚がっているんですけど、その糸を持っている人は地面にいる。そんな感じじゃないでしょうか。いろんな役をやっていろんな凧を揚げるんですけど、Aの役をやったらその凧を回収して、Bの凧を揚げて…と。

──他の役に引きずられることは無いのですか?

もちろん自分の人生とか経験をリンクさせたりはするんですけど、それはあくまで“糸”の部分で、演じる役は全部“別の人”だと思っています。自分に近いなと思うキャラもありますが、それでもやっぱり凧なので、結局、自分とは離れているんですよね。なので、「切り替え」ということでは、それほど苦労していないのかも知れません。

中村は“カメレオン俳優”として話題に(C)NHK


──そのあたりが“カメレオン俳優”である由縁なのですね。

そう言っていただけるのは、本望です。「いろんなことをやっているけど、結局 実態を掴めないな」って思われたくて。

芸能人としてはパーソナルな部分にほれてもらうのが良いと思うんですけど、役者としては、「中村倫也に合う役はこれだよね」っていうのが、人によって違うといいなと思っています。

──そんな中村さんにも、演じづらい役はありますか?

あります、あります。説明せりふが多いと、「なんでだよ!」ってイライラします(笑)。

“正人ロス”を起こしたい!


──では、あらためて、正人の注目ポイントを教えてください。

見ている人に気付かれないようにと心掛けながら、実は結構遊んでいます。「この目線はなに?」「この間(ま)はどういう意味?」みたいなことを、想像してもらえたらと思いますね。

──SNSにコメントを書き込みながら視聴している人も多いですが、そういう反響も気にされていますか?

逐一、マネージャーが教えてくれます(笑)。「へー、面白いね」っていう感じで聞いていますね。

──ずばり“正人ロス”を期待しますか?

このあいだ林遣都くんと話していたんですが、彼は「(『べっぴんさん』で)“ロス”が起こると思ってたんですけど、ちくりとも刺さらなかったです」と言っていました。「倫也さんも、起こると思っても起こんないですからね」と(笑)。

だから、絶対に起こしてやろうと思っています。でも、起こそうと思って起こせるものでもないので、メディアの方にはぜひ、起きていなくても“正人ロス”が起こっているかのように書いてほしいです。それを遣都に見せたいと思います(笑)。

【写真を見る】中村倫也と“肩乗りネコ”が似ている…!? かわいすぎると大反響!(C)NHK