――お二人とも素顔と演じる役にかなりギャップがあるようですが、実生活では相談をする側? される側?
佐藤:若いときはやっぱり“相談する側”でしたね。自分のことを知ってもらいたい、認めてもらいたいという気持ちが強かったからかもしれません。でも、40歳になったくらいから、相手の話を聞くことが楽しくなって。芝居に関しても、相手の芝居を受けるのが楽しいという感じで。単純に相手から刺激を貰う方が楽しい。
後輩から恋愛について相談されることもあるんです。ただ僕の場合は歳をとっているだけで大した経験はないから、明確なアドバイスはできないんですけど。
白石:私もどちらかと言えば“相談される側”です。最近だと乃木坂46の3期生とか、後輩からが多いですけど、同期の子の話を聞くこともあります。
佐藤:白石さん、落ち着いてるもんね。やっぱり精神年齢が高い感じがするよ。乃木坂の楽屋でもすごく大人なんでしょ?
白石:いやいや、全然そんなことないです! 「わ~っ!」ってはしゃいでます(笑)。
佐藤:えっ、本当に? それは意外。でも、例えば「うっそだ~! マジでっ!?」とか言ったりしないでしょ?
白石:…それは言わないかな…言ってるかも? どうかなぁ、難しいところです(苦笑)。
佐藤:ごめん、今のは例えが悪かった!(笑)。
――それでは最後に、作品の見どころをお願いします!
佐藤:世の中には、すぐに“やれちゃう人”がいるじゃないですか。それは非常にうらやましいですよね。だから、半分は負け惜しみなんですけど、過去の思い出の中に“やれたかもしれない”と思える夜がある人の方が、人生がカラフルなんじゃないかなと思います。そういう人生のほころびとか後悔を抱えている人って、非常に豊かなんじゃないかと。繰り返しますが、やっぱり半分は負け惜しみです(笑)。
この作品で相談者の思い出は一見くだらないことのように思えますが、真剣に考えることで、エピソードによっては人生哲学みたいなものすら見えるんです。できれば一人ではなく、友達でもいいので、男女で見てください。
白石:キュンとするストーリーもあるので、やっぱり女性の方にも見てもらいたいなぁ。「自分だったらどう判定をするかな?」って考えながら見ていただきたいです。
佐藤:あとね、このドラマの笑いの要素は佐藤二朗ではなく、白石麻衣が担っています。そこにも注目してください!
【取材・文=大小田真】
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