人気落語家・春風亭一之輔、世間を騒がせたあのスキャンダルに鋭い“毒”でチクリ

2018/06/02 06:00 配信

芸能一般

初心者でも楽しめる、春風亭一之輔師匠の「毒炎会」シリーズ

5月14日に、人気落語家・春風亭一之輔の「夏の毒炎会」の公開収録が行われた。

シーズンごとの恒例行事となりつつある、一之輔の“毒炎会”シリーズ。毎回季節に沿ったネタを披露し、落語初心者にも入りやすく、さらに春夏秋冬を感じられる落語ならではの楽しさが好評を得ている。

今回一之輔が披露したのは、「かぼちゃ屋」「青菜」と夏らしい2本。「かぼちゃ屋」は20歳で定職に就かず、ぶらぶらしている与太郎を見かねた叔父が、かぼちゃ売りの行商をやらせてみる…という噺。

一方の「青菜」は、 夏の盛りに仕事を終えた植木屋が、屋敷の主人にお酒の相手に誘われる。主人の上品な振る舞いに憧れた植木屋は、家に帰って真似をしたものの…という噺。

落語はもちろんのこと、一之輔はまくらでも会場を沸かせた。「優しい面もあるのに、“ポイズン”“ファイヤー”って…月に3回くらい子犬拾いますよ」とまずは“毒炎会”のタイトルをチクリ。

とは言いつつも、「今日のお客さんの笑いはちょうどいいですね」とやはり毒づいた一言を。何でも、二つ目の登竜門「新人演芸大賞」の予選会は、二つ目がほぼ全員出場するので、収録が朝9時から夕方6時まで続き、客も入れ替えがなく固定だそうだ。そのせいか、オチを言い終わらないうちに大きな笑い声で被せるなど過剰な反応も多く、しかも観続けた客が休憩時間にロビーで「あーあ、疲れた〜」と言っている場面にも出くわしたそうで、「やりにくいんですよ。だから今日くらい(のお客さん)がいいんです」と困り顔で言い切り、会場は笑いに包まれた。

さらに、世間を騒がせたスキャンダルにも言及。落語の世界は叱られることがあっても、言い訳はせずに誠意を持って謝れば済むのだと話す一之輔。ここまでは客席も首を縦に振りながら聞いていたが、続いて「いい世界でしょ、すごく。ね? 追い詰めないんですよ、上の人は。仕事を干されたりもしないし、事務所やめなきゃいけないこともない」と鋭い発言で会場は爆笑の渦に。

まだまだ笑いどころ満載の「落語 春風亭一之輔 夏の毒炎会2018」は、6月24日(日)にCS放送・TBSチャンネル2で放送される。

また、6月3日(日)には同局で「毒炎会」4作品を一挙放送。思わず聞き入ってしまう落語と、名人の“毒”をたっぷりと味わえる貴重な時間をお見逃しなく。

関連人物