塙宣之、イケメン枠の刑事役抜てきに「僕で大丈夫かな?」

2018/05/23 06:00 配信

ドラマ インタビュー

もっと演技がうまくなりたい


「僕がツッコミ役に回っているところが面白いところ」と語る塙


――現場の雰囲気はいかがですか?

まず、共演者のみなさん、スタッフさんが良い人ばかりで、優しい人たちだなとすぐに分かりました。事前に不安なことを全部話したら、「大丈夫ですよ」と言っていただけたので安心しました。内藤さんとは何回かお会いしたことがあったのですが、すごく気配りをされる方で、現場でも気を使ってくれていろんなお話をしてくれるのでありがたいですね。撮影に行くのがむしろ楽しくて、バラエティーの過酷なロケとかの方がよっぽど嫌です(笑)。

本田博太郎さんや内藤さん、金田(明夫)さんとかは、役者として何周もされている方なので、僕のことを「いいんだよ。味があって」と言ってくれるんです。漫才で言えば、普通の漫才に飽きている感じなんですかね皆さんは(笑)。1年目くらいの訳分からない漫才をする芸人のほうがかえって面白いと感じるような。

――監督から演技指導などはありましたか?

それが全くないので、逆に怖いんですよ。もうちょっと「こうしてください」とか言っていただけると助かるのですが…。僕も初めてなので、もっと演技がうまくなりたいんです! 初回の撮影では、すごく緊張していて、せりふも棒読みで、棒立ちになってしまったのですが、それもそのままOKになってどんどん撮影が進んでいくので、不安になりますね。

台本を何回読み込んでも、心情や感情を読み取ることが難しくて苦労しています…。内藤さんは本当にすごいと思いますね。撮影中も、演じながらせりふや感情のつながりを考えて、適宜せりふを変えたり、リアクションを変えたりするんです。

――奥野は捜査報告をするたびに雑学を披露していますよね。

ドラマのせりふからさまざまなことを学んでいます。ヨーヨーキルトとか、人間の細胞の数とか。あと、内藤さんと控室で話しているときにも、刑事ドラマの雑学をいろいろ教えてくれるので、それも面白いです。

僕は専門用語が分からないので、「モンタージュ」とか「崖」とか言われてもさっぱりなんですよ。最後の謎解きのシーンを「崖」というらしいんですが、「今日は崖のシーンだぞ」と言われると、海に行くのかなと思ったり。海辺の崖っぷちで事件を解決するシーンが多かったので「崖」と言うらしいのですが、そういう知識はラジオのネタにもなるので助かります。

――捜査報告の中で“言い間違い”をやりたいとおっしゃっていましたが…。

どこかでやってやろうとは思っていたのですが、期待させておいて最後まで引っ張るという作戦です(笑)。ただ、普通に間違えるだけじゃセンスがないので、そもそも僕が普通に演じているということ自体が間違いなんですよ。むしろ、本田さんの方がよく言い間違えるんです、僕のあだ名を。だから、僕がツッコミ役に回っているところが面白いところかと思います。