ドラマは大きなネタ番組だと思っています
――安達さんも今シーズンからの参加となりましたが、共演されてみていかがですか?
中学生の頃に「家なき子」(1994、95年、日本テレビ系)を見ていて、安達さんはそのときの少女のイメージが強いのですが、安達さんが現場にいるとすごく癒やされますね。雰囲気も良くなるし、内藤さんと安達さんの関係性も良いので、お二人を間近で見ているとドキドキします。
今、「家なき子」をもう一度見直していて、その時気付かなかったことが見えてきたりするのですごく興奮します。「3年B組金八先生」(1979~2011年、TBS系)で金田さんが演じられた先生役も大好きで、同じ時期に先生役だった森田順平さんとは家が近所でよく飲みに行くんです。
金田さんと森田さんも仲が良いので、それを金田さんにお伝えしたら「順平と仲良いんだ!」と驚かれて、いきなり距離が縮まりましたね。効果絶大でした(笑)。また、森田さんは「文学座」で内藤さんとも同期だったので、森田さんと偶然近所だったことからいろんな縁がつながりました。
――芸人と役者の切り替えは難しいですか?
緊張するのはどちらも同じで、チュートリアルの徳井(義実)さんがドラマにもよく出演されるので相談したんです。「漫才なんか一つのネタを1000回以上もやっていて、テレビでもやっているから緊張せえへんやろ」と言われて、確かにそうだな…と。だから、漫才と同じ感覚でやってみようと。ドラマは大きなネタ番組だと思っています。撮り方が違ったり、お客さんがいないだけで。
あとは、とにかく内藤さんと金田さんがすごく良い環境を作ってくださるので、僕が何かせりふを言うと、ちゃんとリアクションしてくれるんです。漫才は基本掛け合いなので、一人だけで話していると、スベっている気がするんです(苦笑)。
――出演してみて何か変化はありましたか?
今までドラマをあまり見てなかったのですが、最近よく見るようになりましたね。主役じゃない人の動きや演技を見て勉強しています。せりふもそうですが、立っているときの動きとかがすごく気になるんですよ。演じていると、どこに手を置いておけばいいのか分からないんです。あと、首の動きとか。骨格からして僕は役者に向いていないのかな。多分、漫才の骨格をしているんですよ(笑)。そんなことを考えながらドラマを見ていますね。
逆にバラエティーは全く見なくなりました。「何やってんだろうこの人たち」と思うくらいに。僕は今、“役者”なので(笑)。
――では最後に、視聴者にメッセージをお願いします。
内藤さんと安達さんの関係性とか、いろんな伏線が張り巡らされているので、それがどう展開していくのかを楽しみにしてください。僕個人で言えば、とにかく怪演に注目してください。もしかしたら最終話では犯人になっているかもしれない、と勝手に思っています。あと、僕が登場するときの“音”ですね。作っていただいたんですよ、かわいい効果音を(笑)。