――本場のフランス料理はいかがでしたか?
僕がイメージしていたフランス料理は、繊細なものでお皿にキレイに飾られているイメージで、おなかいっぱいになるのだろうかと思っていたんですが、そのイメージが今回塗り替えられました。日本の煮込み料理に近いというか。もつ煮込みのトマトソース味…、おでんのようなものが郷土の料理だったりするんです。それをナポレオンが食べていたのかと思うと、とても親近感が湧きました。やっぱり農業大国だけあって、食べるもの全てがおいしくて、もうずっとパリにいたいなぁと思っていたら、そんな僕をマネジャーさんが冷たい顔で見ていました(笑)。
――初のルーヴル美術館はいかがでしたか?
行ったのは休館日だったのですが、スムーズに動いても回り切れないくらい多くの作品がありました。一日じゃ足りなかったです。
――作品の中でもフランツ・クサファー・メッサーシュミット≪性格表現の頭像≫が気になるとおっしゃってましたが、実際にご覧になられましたか?
至近距離で観ることができました。ケースに入っていたんですけれども、実際写真で見て想像していたものとは違いました。写実的なものだと思っていたんですが、唇の部分がデフォルメされているんです。写実的な部分とそうでない部分がない交ぜに表現されていて。写真を見ただけでは感じなかったのですが、立体で見ると全く違った印象を持ったので、そういったところもこの「ルーヴル美術館展」で感じていただけたらと思います。
――その他に印象に残った作品は?
ナポレオンの戴冠式の絵画は、ナポレオンの権力など、時代背景を表現するために、とても大きくて迫力があるんです。鳥肌が立つのを感じました。とにかく、絵画や彫像など、ナポレオンにゆかりのあるものが多かったです。彫刻も大理石で、マントの柄やロープの作りなど、ディティールまで精緻に作られていて、まるで戴冠式が現代に現れたような感覚でした。モナリザも普段の開館時は人だかりができてしまって、あまり近くで見ることができないそうなんですが、いろんな角度から鑑賞させていただくことができて、素晴らしい時間を過ごすことができました。
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