――今回、音声ガイドのオファーがきたときの気持ちと、気を付けられたところは?
音声ガイドは初めてでしたけれど、美術に触れたり、美術館を訪れたりすることは、国内でも日常的に楽しんでいたので、お話をいただいてうれしかったです。お芝居の場合は、人柄やキャラクターなどの人物像に対して、いろんなアプローチの仕方ができるんです。けれども、今回は大前提としてガイドなので、分かりやすくて聞き取りやすくするということは意識しました。
――発声練習などはされましたか?
普段からナレーションのお仕事をする機会が増えてきたので、声の出し方などは、ある程度、経験を積ませいただけているのではないかと。もちろん、自分が出演している作品を見て、自分の声がどのくらい通っているかというのも確認しています。自分の経験則を元に、トライアルアンドエラーを重ねてやらせていただいています。
――あらためて、今回の美術館展、そして特別番組の見どころをお教えください。
今回の「ルーヴル美術館展」は、肖像芸術がクローズアップされています。来日するものたちはすべて肖像なんですが、僕がルーヴル美術館で、絵画や彫像と対峙し向き合ったとき、「あなたの解釈は?」と問いかけられているような感覚を覚えたんです。作品と対話を持っているような感じがして、その作品にはさまざまな歴史背景などがあるんですが、見る側が想像したり、いろんなことを感じたりすることで、人の心の豊かさにつながっていくのではないかと思いました。また、ナポレオンの美術館とも言われていただけあって、ナポレオンにゆかりの深い作品がたくさんあります。僕もいろいろな作品を見て、ナポレオンは皇帝とはいえ、やはり一人の人間だったんだと、ナポレオンを身近に感じられるようになったので、そのようなところも番組を見て感じ取っていただけるとうれしいです。
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