皆さんの感想も見てますよ。初めてだと難しい内容だからついてきてくれるか心配だったけど、自由に解釈してるみたいでホッとしてます。「あの芝居を1日2回やるってすごい」とか…そう、大変なんだよ。昔は本番前に劇場を走ったりしてたけど、疲れちゃうからさ。今は支度しながら肩を動かしたりストレッチしたり。合間はそばとか麺類を食べて寝る。あとギター弾いたりもしてるかな。
あと「剛くんの声が改めていい」というのもうれしかった。発声法とかいつもと変わらないんだけどね。白井さんにも「そんなにがならないで」と言われるんだけど、がなっちゃうわけですよ。気持ちが乗ると。でも白井さんが「剛くんがそうやりたいならやっていいよ」と最後は言ってくれる(笑)。稽古もたくさんしてきたから、そこでの一ゼリフは大事にしたいなって。狭い空間で生のバイブレーションが伝わるんじゃないかな。
ああでも、皆さんがこれを読んでるころは、横浜での公演は終わってるんだ。寂しいね、ここから離れるの。横浜大好き。もう住んじゃおうかな。稽古場の窓から見える海も、遠くに見えるゆずの2人とライブをやった大桟橋も忘れられない。自分で電車で稽古に通ったのも大きな思い出ですよ。あれちょっと「バリーターク」っぽいなと思うんだよ。「男1」が話すラリー・アスペンって感じで。(舞台で演じるときの声で)「ラリーが切符を買っている。精算機がどこか分からなくて戸惑っている。コーリー、精算機はどこだ?」みたいな感じ(笑)。劇場最寄りの日本大通り駅って、ホームから改札まで長いエスカレーターがあるでしょ。いつも階段を駆け上がってたのね。地上に上がるのも階段で行く。稽古場に来るまでアップできるっていう最高の階段で。そういうのも忘れないだろうな。そこからの始まりだから。僕の新しい人生が始まった気がしたんだ…。
あ、もうすぐ本番だって。行ってくるね。「バリーターク」の住人になってきます。一度足を踏み入れると、なかなか奇妙な面白い世界。扉を開ければあなたも「バリーターク」の住人の一人です。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)